武内、度胸も新人離れ 要所で踏ん張り4勝目―プロ野球・西武

AI要約

武内は4勝目を手にし、投球力だけでなく度胸も充実していることを示した。

ピンチの場面でも状況を楽しむ姿勢を持ち、要所で踏ん張っていた。

特に5回や6回のヤマ場で落ち着いた投球を見せ、チームに勝利をもたらした。

 無傷の4勝目を手にした西武の武内は、投球だけではなく度胸も新人離れしている。

 「ピンチの時こそ状況を楽しむことができる」。要所で踏ん張り六回途中無失点。後ろ向きな言葉を発することなく、その内容を振り返った。

 自分でまいた種は自ら刈り取った。五回はバント処理で一塁へ悪送球。1死一、二塁とピンチを広げ、代打ビシエドを迎えた。3ボールとカウントを悪くしたが、「変化球は良かったので、自信を持って投げた」とカーブで中飛に打ち取った。

 最大のヤマ場は六回。一塁走者へのけん制球がそれて無死二塁となったが、ディカーソン、細川を連続三振に仕留めた。「狙った通りうまく投げられた」。低めにコントロールされた147キロは、細川にバットを振らせることも許さない、この日のベストボールだった。

 3年目の隅田に続き、若い左腕の活躍でチームは2戦連続零封勝ち。「先に点を取れて優位に進められたのは、すごくよかった」と渡辺監督代行。滑らかな口調から、巻き返しへの確かな手応えも読み取れた。