「ほぼ完璧」内島萌夏、初の全仏ストレートで初勝利 公式戦19連勝の22歳 世界ランク83位でパリ五輪も視野

AI要約

内島萌夏が全仏オープンで初勝利を挙げ、国際公式戦19連勝を達成。

内島は完全な勝利を収め、次回戦ではベラルーシのアリーナ・サバレンカと対戦予定。

内島の急上昇する世界ランキングや快進撃、今後の展望に注目が集まっている。

「ほぼ完璧」内島萌夏、初の全仏ストレートで初勝利 公式戦19連勝の22歳 世界ランク83位でパリ五輪も視野

◆テニス ▽全仏オープン 第3日(28日、パリ・ローランギャロス)

 【パリ28日=吉松忠弘】女子の予選勝者で世界ランキング83位の内島萌夏(22)=安藤証券=が、全仏本戦初出場で初勝利を挙げた。予選勝者で同302位のイレネ・ブリリョエスコリウエラ(26)=スペイン=に6―1、6―1、1時間で快勝。この勝利で国際公式戦19連勝となった。2回戦では、全豪2連覇中で同2位、ベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカ(26)と対戦する。

 完勝だった。内島は思わず「ほぼ完璧だった」と、いつもはポーカーフェースの表情から笑みがこぼれた。第1ゲームの相手のサービスゲームで、3度のジュースの末にブレイク。一気に波に乗ると、切れ味鋭いショットをたたき込み、主導権を渡さなかった。

 23年全豪にアジア枠で本戦出場。4大大会は2度目の本戦で初勝利に「うれしいのが正直。緊張もあまりしていない」。現在、4月下旬の岐阜のツアー下部大会から下部大会3大会連続優勝で、予選3試合も突破し、絶好調だ。

 4月上旬から、全仏を含む6大会に出て、26勝1敗という快進撃で、世界ランクも急上昇。4月上旬の134位が、あっという間に自身初のトップ100入り。日比野菜緒を抜いて、日本女子トップに躍り出た。

 この日の勝利で、今大会直後に発表される世界ランクで75位前後となる。同ランクで決まるパリ五輪代表が見えてきたが「今は2回戦を戦うだけ」と試合に集中だ。次戦は同2位のサバレンカ。「正直、失うものは何もない」。初めて世界のトップに挑む。

 ◆内島 萌夏(うちじま・もゆか)2001年8月11日、クアラルンプール生まれ。22歳。10歳でテニスを始め、16年全国中学選手権単複優勝、17年全日本ジュニア18歳以下シングルス優勝。19年4月にプロ転向。23年全豪で4大大会本戦初出場を果たした。18年アジア大会代表。女子国別対抗戦ビリー・ジーン・キング杯日本代表。自己最高位は80位。173センチ、65キロ。