予選勝者の内島萌夏が全仏本戦初出場で初勝利。今大会直後に発表される世界ランクでパリ五輪に前進

AI要約

全仏オープン初出場の内島萌夏が初勝利を挙げ、次の試合に向けて意気込む。

内島萌夏は、連勝を続ける快進撃中で世界ランキングも急上昇中。

次の試合は世界ランキング2位のサバレンカとの対戦。内島萌夏は全力で挑む姿勢。

予選勝者の内島萌夏が全仏本戦初出場で初勝利。今大会直後に発表される世界ランクでパリ五輪に前進

◆テニス ▽全仏オープン 第3日(28日、パリ・ローランギャロス)

 【パリ28日=吉松忠弘】予選勝者で世界ランキング83位の内島萌夏=安藤証券=が、全仏本戦初出場で初勝利をあげた。同じく予選勝者で同302位のイレネ・ブリリョエスコリウエラ=スペイン=に6-1、6-1の1時間で快勝。2回戦では、全豪2連覇中で同2位、ベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカと対戦する。

 完勝だった。スタートで3度のデュースの末に、相手のサービスゲームを破ると、一気に波に乗った。4ゲームを連取し、主導権を最後まで渡さなかった。「うれしいのが正直。ほぼ完ぺきだった。緊張もあまりしていない」。朝からの降雨でコートが変更になるなど開始時間の調整が難しかったが「自分がやれるベストを尽くすだけ」と集中した。

 4月29日に始まった岐阜のツアー下部大会で優勝すると、そこから一気にツアー下部大会3大会連続優勝。そのまま全仏予選入りし、3試合の予選を突破し、本戦でも勝った。現在、岐阜から国際公式戦19連勝中の絶好調だ。

 4月8日から行われたスペインの下部大会にも優勝しており、4月から、この全仏まで、敗れたのは4月22日からの下部大会準々決勝だけ。6大会に出て、26勝1敗という快進撃だ。

 世界ランキングもうなぎ登りで、4月上旬に134位だったが、あっという間に自身初のトップ100入り。日比野菜緒を抜いて、日本女子トップに躍り出た。今大会の勝利で、今大会直後に発表される世界ランキングで決まるパリ五輪代表にも前進したが、「今は次の2回戦を戦うことだけ」と、目の前の試合に集中だ。

 その次戦は、全豪2連覇中で、世界ランキング2位のサバレンカが相手だ。「正直、失うものは何もない。どれだけ通用するのか楽しみ」。日本のエースの躍り出た新星が、世界のトップに全力で挑戦する。