得点不足の阪神は「佐藤輝が起爆剤として出てきてもらわないと困る」 求められているのを評論家が指摘

AI要約

現状の阪神打線は低調であり、2軍調整中の佐藤輝明内野手が復活することが重要である。

佐藤輝は過去に復調し、チームに貢献してきた歴史があり、ファンもその成長を期待している。

岡田監督は足攻を重視し、相手バッテリーへの影響を狙っている。

得点不足の阪神は「佐藤輝が起爆剤として出てきてもらわないと困る」 求められているのを評論家が指摘

 デイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(41)が28日、ここまで思うような攻撃が展開できない阪神打線の復調ポイントとして、2軍調整中の佐藤輝明内野手(25)の「起爆剤」としての復活を挙げた。また、交流戦の戦い方については、相手バッテリーに「足攻」を意識させた上でのストレート打ちが打線低迷からの打開策だと指摘した。

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 現状の阪神打線は思うように得点できない試合が続いている。今季は絶好調だった打者も少ない。やはり「得点力」ということでいえば、現在2軍で調整している佐藤輝が起爆剤として出てきてもらわないと困る。

 今年の春季キャンプなどで岡田監督は佐藤輝について「野球人生の中で大事な1年」「(これまでと同様なら)ずっとホームラン20本くらいで終わってしまう」と話されていた。これはプロ野球選手として成長してほしいという思いの表れ。さらに言えば、今までと同じではいけない、一皮むけろ、とのメッセージが込められていると思う。

 求められるのは打撃だけではない。守備や日頃の野球に対する姿勢。そして佐藤輝が2軍降格してから糸原や渡辺がスタメンで三塁を守り好守を見せる。打撃も要所で良い仕事をして勝利に貢献している。こういったライバルの活躍を、どう受け止めているかだ。

 昨年の佐藤輝は6月25日に出場選手登録抹消。7月5日に1軍復帰してから8月月間打率・300、9月は・344と復調し、リーグ優勝と日本一に貢献した。ファンも佐藤輝の成長を待っている。

 一方、シーズンは交流戦が開幕した。岡田監督は足を絡めた攻撃を仕掛けたい考えを示している。昨シーズンも1イニングの攻撃で立て続けに代走を起用して得点する攻撃があった。

 走塁で言えば1番・近本と2番・中野をはじめ、島田、植田、熊谷、小幡ら。彼らが塁上にいればプレッシャーをかけられる。同時に岡田監督が足を絡めた攻撃を示唆した意図は相手バッテリーへの『餌まき』だという見方もできる。

 走者の足を警戒するバッテリーは当然、直球の比率を高くしてくる。そうなれば打者も的を絞りやすい。ここまでの各打者は直球狙いの中で『変化球があるかも』という迷いが感じられた。割り切って絞ることも大事。そして岡田監督の発言は、相手に直球を投げさせるための伏線とも考えられる。