「日本が“格上”とされたときにどう戦うのか」。元サッカー日本代表中澤佑二氏が考える日本代表の課題

AI要約

日本代表U-23がAFC U-23アジアカップで優勝し、パリ五輪出場権を獲得したことについて

元サッカー日本代表DF中澤佑二氏が選手たちの活躍や日本代表の課題について語る

ABEMAとKDDI(au)の共同プロジェクト「BLUE WINNER PROJECT」に関連した番組『BLUE SHOUT!』の概要

「日本が“格上”とされたときにどう戦うのか」。元サッカー日本代表中澤佑二氏が考える日本代表の課題

ABEMAとKDDI(au)が共同で実施する「BLUE WINNER PROJECT」の一環として、日本サッカー応援番組『BLUE SHOUT! －本気で世界を、獲りにいく。－』が放送される。番組に出演する元サッカー日本代表DF中澤佑二さんに、AFC U-23アジアカップ、そして日本代表の課題について話を聞いた。【取材協力：ABEMA】

パリ五輪の出場権を懸けたU-23アジアカップが4月16日から5月3日までカタールで行われ、日本代表は2016年以来、4大会ぶり2度目のアジア制覇を果たした。グループステージでは韓国に敗れて2位突破。準々決勝で開催国・カタールを延長戦で破り五輪出場権を獲得、準決勝でイラク、そして決勝では難敵・ウズベキスタンを破り、アジアの頂点に立った。

中澤さんはこの大会を見て「いつの時代もですが、オリンピック世代は可能性を秘めた才能豊かな選手が本当に多い」と感じたという。MVPを受賞したキャプテンのMF藤田譲瑠チマ（シント=トロイデン）はじめ、窮地を救ったGK小久保玲央ブライアン（ベンフィカ）、チーム発足時代から貢献してきたFW細谷真大（柏レイソル）ら多くの選手が確かな存在感を示した。

中澤さんが一番気になった選手は、決勝・ウズベキスタン戦で決勝点を挙げた山田楓喜（東京ヴェルディ）とのこと。「左足の蹴り方、精度の高さ。フリーキックも含めてこれからの日本代表の大きな武器になるはず。独特の持ち方をしますし、視野の広さもある。世界にも羽ばたけるんじゃないかな」と期待を寄せた。

また、センターバックの役割については「今のCBは守るだけではダメで攻撃の起点にもならないといけない。ボールをさばく、ボールを前につける技術も含めたいろいろな技術が求められています。セットプレーからだけではなく、流れの中でも得点を取れなければいけない。いろいろなタスクを求められますから、選手たちはやることが多くなってきました」と話す。実際、大会では192cmの19歳DF高井幸大（川崎フロンターレ）が5試合に先発出場し、空中戦のデュエルはもちろん、インターセプト回数もチーム1位、パス成功率も88.3%とまさに、現代サッカーに求められる新たなCBとしての爪痕を残した。

こういった若き守備のタレントも育ってきているが、『BLUE SHOUT!』の初回放送のテーマは守備。そこで日本が世界を獲るためにはどうすればよいか、守備における中澤さんの意見をあらためて聞いた。

「日本代表は今まで特に対策を練られることはなかったと思うんです。でもこれからは対策を練られた状態で戦っていかなきゃいけない。格上として周りから見られるので、それに対する格上としてのサッカーをしていかなきゃいけない。現状、格下だと思われている（前提で）サッカーをしている部分が強い」

「（相手が）日本が嫌がることをしてきた時のもろさが出ている。そのもろさをいかに改善するかが非常に難しい問題。それに対応する選手たちがまだまだ足りていない部分も多いのかなと思います。強みが出せなくなった時の代表の戦い方、それは守り方を含めた課題として、選手たちには取り組んでいてもらいたいと思います」

　こう総括した中澤さんはじめ、さまざまな視点から日本が世界を獲るためにはどうすればよいかを真剣に議論する番組『BLUE SHOUT!』は現在、ABEMAで配信中だ。

【番組の見どころ】

◎槙野智章

さまざまな方による日本代表の課題点や改善案に対し、私たち3人がどのような反応をするか、また私たちも今の日本代表へ思うことをシャウトするので、それを楽しんでいただきたいなと思います

◎中澤佑二

この番組は、指導者や現役プレイヤーにとって勉強になる要素がたくさんあります。個人が持っている価値観ではない角度から答えがきますので、ほかの価値観を選手なら練習で、指導者なら戦術を考えるために生かしていける番組かと思います。

◎ROLAND

闘莉王さんが日本代表時でのエピソードを交えたり、出演された方々のシャウトを中澤さんがうまく言語化してくれたりと、ライト層でもわかりやすい内容になっているかと思います。

【番組概要】