【東京V】新布陣で神戸に勝利 城福監督「初めての割に機能した。全員が意識高くやってくれた」

AI要約

東京ヴェルディが新布陣でヴィッセル神戸に勝利し、試合内容や選手の対応力を称賛される。

城福監督がディフェンスを厚くする新システムを採用し、柔軟な対応力を見せる。

チームが初めて3バックを試み、よく機能したことに喜びを示す指揮官。

【東京V】新布陣で神戸に勝利 城福監督「初めての割に機能した。全員が意識高くやってくれた」

<明治安田J1:神戸0-1東京V>◇26日◇第16節◇ノエスタ

 東京ヴェルディが初めて試した新布陣で、昨季王者のヴィッセル神戸から勝ち点3を奪った。

 前節はFC町田ゼルビアに0-5の大敗。これを受けて城福浩監督(63)は「チームが変わらないといけないと思っていた。変われるきっかけをもらった。何かを変えられる、それを受け入れられるタイミングだった」とディフェンスを厚くする新システムの採用を決断した。

 22日にルヴァン杯サンフレッチェ広島戦があったことで、十分な準備時間が得られず「映像でしか3バックの準備をできなかった」ということだったが、最終ラインに5人を並べて神戸に立ち向かった。

 神戸に押し込まれる時間が長くなった前半には、柔軟に形を変える対応。指揮官は「5-3-2から5-4-1に前半の途中で変えた。空けたくないスペースを考えた」と負傷したMF松橋優安(22)に代えてMF斉藤功佑(26)を投入したタイミングでの変更を説明した。これは対角のロングボールに対応するプランかに思われたが、城福監督は「去年からあたためていたもの」と話し、あくまでオプションとして考えていたものであったことを強調。「課題はあったと思うが、ずっと4バックでやってきたチームが初めて3バックをやった割には、よく機能した。全員が意識高くやってくれた」と続け、選手の対応力をたたえた。

 会見で試合前に4バックの形でウオーミングアップしていたことを指摘された指揮官は「ノーコメントでいいですか(笑い)。今回に関しては3バックが初めてだったので、見せる必要はないと思った」と会心の笑顔。新たなオプションでの勝利を喜んだ。【永田淳】