大谷翔平が太もも打撲の影響で全力疾走回避も三塁打 ロバーツ監督「スピードリミットをかけている」

AI要約

大谷翔平投手が敵地でのレッズ戦で2本目の三塁打を放つも、チームは敗れて今季ワースト4連敗となった。

大谷は太ももの打撲の影響から全力疾走を避けるアドバイスを受けながら、今季2度目の三塁打を達成。打率は3割3分8厘となった。

監督は大谷の健康を心配しつつも、チームの状況を考慮して起用を続けており、打撲による痛み管理に努めている。

大谷翔平が太もも打撲の影響で全力疾走回避も三塁打 ロバーツ監督「スピードリミットをかけている」

◆米大リーグ レッズ3―1ドジャース(25日・米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が25日(日本時間26日)、敵地・レッズ戦に「2番・指名打者」でフル出場。2打席連続三振に倒れ、1―2で1点を追う6回の第3打席に、今季2本目の三塁打を放った。

 打球が右翼線を割ってクッションボールが転々とする間に全力疾走せず三塁まで到達した走塁は、太もも打撲の影響が残る中で、ベストを尽くした走塁だった。試合後にロバーツ監督が16日(同17日)の本拠地・レッズ戦で一塁けん制球が左太もも付近に直撃してから万全ではなく、全力疾走を避けるようアドバイスを送っていたことを明かした。大谷は三塁打以外の3打席は3三振。4月30日(同5月1日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦以来、今季2度目で最多の1試合3三振を記録し、4打数1安打3三振で打率は3割3分8厘となった。試合は、1―3で敗れ、チームは今季ワースト4連敗になった。

 相手先発グリーンに2打席連続三振に倒れて迎えた第3打席。大谷は、やや内寄り低めに来たスプリットを、ポイントを前に出したバットで捉え、右翼線際に弾き返した。一塁塁審がフェアの判定を示すのを確認すると二塁ベースも蹴って三塁へ。足から滑り込んだ。右翼から返球を受けた三塁手・エスピナルのグラブがヘルメットに当たり、頭を振りながら起き上がった大谷。4月7日(同8日)の敵地・カブス戦で6回に記録して以来、今季2度目の三塁打をマークしたが、スピードは慎重に抑えられていた。

 「彼はスピードリミットをかけている。若干、太ももをケアしている状態で、我々は用心するようにアドバイスしている。彼自身も二塁打と思ったけど、(クッション)ボールが戻ってこなかったので、そのまま走り続けた」

 試合後のロバーツ監督が、真相を明かした。きっかけとなったのは、16日(同17日)本拠地でのレッズ戦。初回。四球で出塁し、二盗を決める前に、けん制球が左太ももに当たった。膝を折り曲げ、苦しみに顔をゆがめていた。左太ももへの打撲を負って、ここまで休まずにプレーしていた。

 「太ももの状態は管理していた。昨日より状態は良くなっていたし、我々は彼が(先発に)必要だったけど、無理はして欲しくなかった」と指揮官。チームはこの日の試合に敗れ、今季ワースト4連敗と苦しい状態だけに、起用を続けた背景について語った。

 「幸い張りは出ていなくて、打撲だけなので、何とか管理しようとしている」

 大谷はこの日第1打席から2打席連続三振に倒れ、三塁打で一矢報いるまで、10打席連続ノーヒットとなっていた。第4打席も3番手左腕・モルの前に空振り三振に倒れ、今季2度目の1試合3三振。本塁打は32打席出ていない。