【ダービー】初挑戦調教師 (2) 石坂公一師サンライズアース 1枠1番から栄光のゴールへ…

AI要約

石坂公一調教師(41)が、サンライズアースとともに初めてのダービー参戦を迎える。憧れの舞台に自分の管理馬を送り出す心境は?

初クラシックという舞台は重圧だったが、今回はプレッシャーなく楽しんで臨むことができると語る石坂師。

枠は良いと思うし、鞍上には池添騎手を迎えている。石坂師は穏やかな表情で愛馬を見守る。

 皐月賞の反省を生かして-。開業6年目の石坂公一調教師(41)が、サンライズアースとともに初めてのダービー参戦を迎える。憧れの舞台に自分の管理馬を送り出す心境は? いつも真剣な目つきで馬と向き合う石坂師だが、苦笑いを浮かべた。

 「今年の皐月賞が初クラシックだったので、(馬ではなく)自分が入れ込み過ぎてしまいました…(笑い)。今回は人気もないですし、プレッシャーなく一発やってやるという気持ちです」

 やはり初クラシックという舞台は重圧だった。新馬戦を快勝したサンライズアースだが、2戦目で挑む予定だったホープフルSを左前ザ創で取り消し。「あの時はとにかく反省でした。今回こそは、まず出走させないといけないというプレッシャーもありましたね」。平常心で臨めなかった経験を今回に。ダービーという特別な舞台にも気負いはない。

 「自分自身リラックスして、楽しみながら臨めると思います。なにより馬の調整が、今回の方が楽でした。皐月賞時は幼さを見せていましたが、精神的に成長して少し大人になりましたし、前走以上に舞台も合うと思います。楽しみですよ」

 枠はフルゲート18頭になった92年以降、12番人気で勝利した19年ロジャーバローズなど最多5勝をあげる1枠1番。鞍上には11年オルフェーヴルの手綱を取ったダービージョッキー・池添騎手を迎える。

 「いい枠だと思いますし、あとはジョッキーに任せるだけです。僕があれこれ言うレースではないと思いますから」

 2024年5月26日の午後3時40分。石坂師はいつも通り、穏やかな表情で愛馬を見つめているはずだ。【藤本真育】