ノーヒッターの共通点? アウェー甲子園で堂々無安打無得点の巨人・戸郷は「歌うエース」

AI要約

巨人の戸郷翔征投手が24日、阪神戦でプロ野球史上89人目、101度目の無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。27個目のアウトは「僕の一番の持ち味」と自負するフォークを投げ切り、空振り三振で快挙の瞬間を迎えた。

交流サイト(SNS)でも話題になっていた。後日、話を聞くと「僕、応援歌がすごい好きで歌いたくなるんです。多分テレビに映っていないだけで、よくやってますよ」と少年時代からの癖だと教えてくれた。

プロ6年目で初めて開幕投手を務めた3月29日の阪神戦では、阪神ファンの歓声がスイッチを入れてくれた。重圧や緊張感があったという初回、左翼席から聞こえてくる鬼気迫る声に「すごい興奮しました。応援合戦が始まって、あの歓声で『始まったな』ってなったのを覚えてます」。

ノーヒッターの共通点? アウェー甲子園で堂々無安打無得点の巨人・戸郷は「歌うエース」

巨人の戸郷翔征投手が24日、阪神戦でプロ野球史上89人目、101度目の無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。27個目のアウトは「僕の一番の持ち味」と自負するフォークを投げ切り、空振り三振で快挙の瞬間を迎えた。「初めて体験したくらいの声援だった」という甲子園の異様な雰囲気にも、のみ込まれない。タフな24歳の精神力を垣間見た瞬間があった。

■敵チームの歌でも

今季3勝目を懸けてマウンドに上がった5月10日の神宮球場でのヤクルト戦。1-0の六回に、四番の村上宗隆を打席に迎えたときだった。ゆっくり投球モーションに入った右腕は、右翼席から聞こえてくる村上の応援歌を口ずさんでいたのだ。この打席は四球を与えたものの、7回1安打無失点と力投。緊迫の投手戦を勝ち切った。

交流サイト(SNS)でも話題になっていた。後日、話を聞くと「僕、応援歌がすごい好きで歌いたくなるんです。多分テレビに映っていないだけで、よくやってますよ」と少年時代からの癖だと教えてくれた。

「球場全体が一体感を持つ感じがいい」と、観衆のボルテージが増す各球団の主砲や看板バッターの応援歌がお気に入り。「ムネさん(村上)もいいし、近本(光司)さんのも好き。大谷(翔平)さんとか(吉田)正尚さん、(岡本)和真さん、(坂本)勇人さんもいいですね。好きな応援歌が多いから、侍ジャパンの時はめっちゃ歌ってました」と振り返る。

得点圏に走者がいるときに流れる敵チームのチャンステーマも好きだといい、「歌ってるときは、多分周りが見えているから調子がいいときなのかも。逆に全然あかんときも、『入り込みすぎてるな』って(口ずさんで)リフレッシュしたりもする」と意外な効能もあるらしい。

プロ6年目で初めて開幕投手を務めた3月29日の阪神戦では、阪神ファンの歓声がスイッチを入れてくれた。重圧や緊張感があったという初回、左翼席から聞こえてくる鬼気迫る声に「すごい興奮しました。応援合戦が始まって、あの歓声で『始まったな』ってなったのを覚えてます」。

■360度がスピーカー