【柔道】快挙!田嶋剛希が男子90キロ級で日本勢19年ぶりの世界選手権制覇 05年泉浩以来

AI要約

男子90キロ級で田嶋剛希が初出場初優勝を果たし、19年ぶりの日本勢制覇を達成。

田嶋は攻撃的な柔道でスペイン選手、キルギス選手を破り、17年世界王者を延長戦の末に破る大金星を挙げた。

今回の優勝で、世界ランキング78位から頂点へと駆け上がる異例の快挙を成し遂げた田嶋。

 ◇柔道世界選手権第4日(2024年5月22日 アラブ首長国連邦・アブダビ)

 男女計3階級が行われ、男子90キロ級で田嶋剛希(パーク24)が初出場初優勝を飾った。日本勢による男子90キロ級の制覇は、05年の泉浩以来、19年ぶりの快挙。五輪を含む世界一も16年リオデジャネイロ五輪のベイカー茉秋以来と、競技人口、レベルともに男子屈指の激戦階級で快挙を成し遂げた。

 1回戦から登場した田嶋は持ち味の攻撃的な柔道を貫き、準々決勝ではスペイン選手に抑え込みで一本勝ち、続く準決勝はキルギス選手に内股で一本勝ち。決勝では17年世界王者のマイドフ(セルビア)をゴールデンスコアの延長戦の末、小外刈りで技ありを奪って勝利。6試合を見事に勝ちきると、柏手を打って喜びを表現した。

 千葉県出身でジュニア時代から国内外の大会で活躍を見せてきた田嶋だが、豪快な立ち技が魅力の一方、試合ではもろさを見せることもあり、これまでシニアの国際大会では優勝経験がなかった。IJFツアーで未勝利のままの世界一は異例で、世界ランキング78位から一気に頂点へと駆け上がった。