ドジャース・大谷翔平サプライズセーフティーバント 経済効果は阪神優勝クラス!?865億円  

AI要約

大谷翔平投手がダイヤモンドバックス戦で今季初のセーフティーバントを決めるなど活躍し、打率トップを維持。山本由伸投手の5勝目とチームの4連勝に貢献。

ロバーツ監督は大谷の奇襲を評価し、宮本勝浩名誉教授は大谷の経済効果を865億1999万円と試算。大谷の影響力が顕著であり、MVP獲得の可能性も高い。

大谷の活躍による観客増加が経済効果につながり、スポンサー契約料や成績予測なども注目されている。

【ロサンゼルス20日(日本時間21日)=丹羽政善通信員、丹羽美佳子通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)がダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で出場し、一回に今季初のセーフティーバントを決めるなど3打数1安打だった。打率・353で両リーグトップを維持し、山本由伸投手(25)の5勝目(1敗)とチームの4連勝に貢献した。関西大の宮本勝浩名誉教授は2024年の大谷翔平がもたらす経済効果を約865億1999万円と算出した。

左腕マンティプライが投球モーションに入ると、素早くバットを寝かせた。一回1死無走者の第1打席。大谷は初球をバントで転がした。シフトで空いた三塁側を狙ったが、打球は投前へ。それでも大谷の快足に送球が乱れ、内野安打を勝ち取った。

「私でも驚いた。三塁手が深めに守っているのを見て、思いついたのだろう。バントの点数? (10点中で)2点だ。でも結果は10点。決していいバントではなかったが、機転を利かせた素晴らしいプレーだった」

ロバーツ監督はジョークを交えて大谷の奇襲を評価した。前日にサヨナラ打を放って迎えた最初の打席だっただけに、強打を警戒する相手の意表を突いたプレー。バントでの安打はエンゼルス時代の2022年4月20日のアストロズ戦以来で、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝イタリア戦でも成功していた。

この回は得点に結び付かなかったが、三回は四球を選び、続くフリーマンの満塁本塁打につなげた。三回は3本塁打で一挙6得点。先発した山本の5勝目をアシストし、チームの4連勝に貢献した。オズナ(ブレーブス)がダブルヘッダーで計2本塁打を放って14本塁打とし、13本塁打はリーグ2位となったが、打率・353、安打数67、長打率・653、OPS(出塁率+長打率)の1・077は両リーグでトップを維持した。

大谷の影響力がどれだけ膨大かが算出された。関西大・宮本勝浩名誉教授が24年の大谷の経済効果を865億1999万円と試算した。エンゼルスに在籍した昨季が約504億円でその1・7倍。昨季の阪神のリーグ優勝における経済効果は872億2114万円で「阪神優勝は選手全員でつくり出したものだったが、大谷選手はたった1人でその額に匹敵する」とコメントした。

内訳では観客増加による消費増加、放映権収入、グッズ売り上げ、球場などの日本企業の広告料があるが、中でも影響力が高いのがスポンサー契約料。大谷やドジャースが日系企業と締結した複数の契約で101億2180万円を生み出したと算出した。今季の成績も予測し、シーズン本塁打数は45本前後とし、50本に届く可能性も指摘。打率・330、45本塁打、100打点、30盗塁を上回る数字を残せばリーグMVP獲得の可能性が高くなるとした。