ナイトゲームの後は「帰るのがもったいない」“街中スタジアム効果”で飲食店が普段の水曜の10倍活気づく【広島発】
エディオンピースウイング広島で初のJリーグナイトゲームが開催され、光・音・映像が一体となった演出が注目を集めた。
新スタジアムでは国内最大級のビジョンや統合演出装置を使用し、サポーターも選手のカッコよさを楽しみにしていた。
試合はサンフレッチェ広島の敗戦で終わり、サポーターは勝利を期待しつつも、まちなかに飲食店が多いエリアに向かう。
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エディオンピースウイング広島で15日、Jリーグの試合では初となるナイトゲームが行われた。満員御礼の中、光・音・映像が一体となった演出を披露。“まちなかスタジム”とあって、観戦後の人の流れも注目された。
キックオフまで残り2時間を切った夕方。新サッカースタジアムのまわりはサンフレッチェ広島のチームカラー・紫色に染まっていた。「エディオンピースウイング広島」でのナイトゲームは女子のレジーナで実施されたが、男子では5月15日が初めて。
ナイトゲームならではの取り組みが、ハーフタイムの「DJサンチェタイム」と題した音楽や光による演出だ。「国内最大級」の大型ビジョン、素早く点滅が可能なLED照明、指向性スピーカーのほか、照明・音響・映像の各設備が連携して作動する「統合演出装置」が導入された新スタジアムのスペックが発揮される。
仕事を終えてかけつけたサポーターからは「選手が出てくるときに光の演出があると思うので、どれだけ選手がカッコ良く見えるか楽しみにしています」と期待の声が聞かれた。
また、思うように勝てないチームの状況に「勝ちに飢えているんで勝ってほしいなと思っています。勝って、街中に酒を飲みに行きたい」と話すサポーターもいた。
午後7時に始まったサンフレッチェ広島と鹿島アントラーズの一戦。日暮れの街に、ライトアップされたスタジアムが存在感を放つ。そしてハーフタイムにサンフレッチェ広島のマスコット「サンチェ」がDJ姿で登場すると、場外にも伝わるほどの盛り上がりを見せた。
試合は前半に2点を先制され、後半に1点を返す猛攻を仕掛けたものの再び追加点を許し、今季初の連敗。選手にとってもサポーターにとっても悔しい結果となった。
結果は残念だが、初のナイトゲームで気になるのは“観戦後の人の動き”だ。
「おとなしく帰ります。明日また仕事なので…」
「涼しいし、飲食店が多いエリアに近いから飲んで帰ろうかなと」
スタジアムの南側、広島市中区の本通商店街へ向かう道にはサポーターの波が押し寄せている。紫色の中に、赤色をまとった鹿島アントラーズのサポーターの姿が。
ーー今日は気持ちよく飲みに?茨城県鹿嶋市からですか?
「そうですね。僕は栃木から」
多くのサポーターでにぎわう本通商店街。
「今からお好み焼きを食べて帰れたら」
繁華街・流川エリアでは鹿島アントラーズのサポーターが勝利の余韻に浸っていた。