【阪神】岡田監督「序盤で4人も投手使ったらもたんわ」西勇輝4回もたず、ビーズリー痛恨の1発

AI要約

DeNAが逆転勝利を収め、阪神に9-6で勝利するも、岡田監督の狙い通りに活躍することができなかったジェレミー・ビーズリー投手により、阪神は6試合ぶりの黒星を喫した。

ビーズリー投手は6回に登板し、筒香に2ランを許すなど1回1/3を3失点。その後、ビーズリーが被弾し、試合が決定的な展開となる。

阪神は今後の試合で逆転を狙いたいが、首位の巨人とのゲーム差は3試合あり、残りの試合は勝ちきらなければならない。

【阪神】岡田監督「序盤で4人も投手使ったらもたんわ」西勇輝4回もたず、ビーズリー痛恨の1発

<DeNA9-6阪神>◇20日◇横浜

 ああ、痛すぎる…。逆転アレンパを狙う岡田虎が6試合ぶりの黒星を喫した。1点を追う6回にジェレミー・ビーズリー投手(28)を投入。8勝右腕を今季初めて中継ぎ登板させる勝負手だったが、筒香に2ランを浴びるなど1回1/3を3失点。試合が決した。首位巨人は広島に大勝し、ゲーム差は3に広がった。シーズンは残り8試合。もう負けられない。

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 虎党の逆転の願いを打ち砕く1発が右翼スタンド中段に突き刺さった。2点ビハインドの7回1死二塁、5番手ビーズリーが筒香にカットボールを捉えられ、4点差に広がる7号2ランを被弾。「ちょっとなんか準備不足な部分もあった。そういう意味で今日はカットボール捉えられてしまった」。ここでマウンドを降りた助っ人は、悔しそうに振り返った。

 逆転を信じた勝負手も実らなかった。ここまで先発で8勝を挙げているビーズリーを、この日からブルペンに待機させた。前日19日に岡田監督は「ビーズリーは中入れようかなと思って。投げるとこないからな。もったいないねん」と期待をかけていた。

 15日ヤクルト戦(甲子園)から中4日での登板。6回は先頭の森敬に中堅へ二塁打を浴びながら、代打京田、梶原を連続三振に斬り、最後は牧を遊ゴロ。しかし、2イニング目の7回、先頭の佐野にストレートの四球を与えると、1死二塁から宮崎に右翼深くへ適時二塁打を献上。最後は痛恨の1発を浴びた。

 先発の西勇が3回途中5失点を喫す苦しい展開。岡田監督は「3回で終わりや、もう。序盤で4人もピッチャーを使ったらもたんわ。(前回の)神宮もそら2点、3点やったけどなあ。止められんわなあ」と吐き出した。打線は反発力を見せたが、あと1点が遠い。5点を追う4回に打者一巡の攻撃で4点を奪うも、直後に3番手島本が1失点。5回に梅野の適時打で1点をかえし、再び1点差と食らいついたが、最後に突き放された。

 13日広島戦(甲子園)から5連勝と勢いに乗ってきたが、8試合を残して痛すぎる黒星。首位巨人が勝利したため、ゲーム差は3。巨人はマジックを8から6に減らした。また明日試合があると振られると、指揮官は「まあ、そういうことやろ」と短く答えた。厳しい戦いは続くが、逆転を信じて目の前の1勝をつかみにいく。【磯綾乃】