U-19日本代表、流通経済大に7発圧勝

AI要約

U-19日本代表がトレーニングマッチで7-2の勝利を挙げ、ワールドカップ出場を目指すアジアカップ予選に向けて最後の練習試合を行った。

試合では序盤からアグレッシブなプレーを見せ、5-0で前半を折り返す。後半も7-2で勝利し、選手たちの調子を確認した。

船越優蔵監督は試合後、「怪我人が出ずに調子を整えられた」とコメントし、チームはキルギスへ向かい、予選に備えていく。

U-19日本代表、流通経済大に7発圧勝

 9月19日、U-19日本代表が千葉県の稲毛海浜公園球技場で流通経済大とトレーニングマッチを45分×2本で行い、7-2で勝利を挙げた。

 来年5月のワールドカップ出場を懸けたU-20アジアカップの予選まで残り6日。開幕前最後の練習試合として実施された今回のゲームは雷雨の影響でキックオフ時間が急遽30分早まってスタートしたなかで、日本代表は序盤からアグレッシブなプレーを見せる。

 1本目は4-4-1-1のシステムで戦い、GKに荒木琉偉(G大阪ユース)、4バックは左からDF池田春汰(筑波大)、DF喜多壱也(京都)、今予選の主将に指名されたDF市原吏音(大宮)、DF布施克真(日大藤沢高)。ダブルボランチはMF保田堅心(大分)とトレーニングパートナーとして代表活動にこのトレーニングマッチまで参加しているMF嶋本悠大(大津)が務め、2列目はMF中川育(流通経済大)、MF西原源樹(清水)。1トップはFW神田奏真(川崎F)が入り、やや下り目の位置でMF佐藤龍之介(FC東京)がプレーした。

 早々の2分に佐藤がネットを揺らすと、15分には中川が加点。メンバーを入れ替えながら攻勢を強めていくと、33分に嶋本と同じくトレーニングパートナーとして帯同しているFW安野匠(帝京長岡)が3点目をゲットする。直後の35分には西原が右サイドから中に切れ込み、豪快に左足でネットを揺らす。37分には安野のミドルシュートを相手GKが弾くと、こぼれ球を佐藤が押し込んで5点目を奪った。

 5-0で折り返した日本は後半の開始から大幅にメンバーを変更。GKは前半30分過ぎから起用された後藤亘(FC東京U-18)が起用され、DF高橋仁胡(C大阪)、DF塩川桜道(流通経済大)、DF中光叶多(中央大)、DF本間ジャスティン(横浜FM)。中盤の底はMF小倉幸成(法政大)と前半の途中に一度ベンチに下がっていた嶋本が入り、左サイドにMF平賀大空(京都)、右サイドにMF廣井蘭人(筑波大)を配置。2トップはFW横山夢樹(今治)と前半の途中から起用されている安野が入った。

 後半は相手のマンマークに手を焼き、思うように攻撃を組み立てられず、攻めあぐねる時間が続いた。すると、50分に1点を返され、一進一退の攻防が続く。それでも日本はGK中村圭佑(東京V)と投入した直後の66分に横山の左クロスに廣井が合わせ、再びリードを広げた。78分にGK中村が前に出たところをループシュートでネットを揺らされたが、86分に平賀が廣井のお膳立てから加点。後半は思い通りのゲーム運びをできなかったものの、7-2で勝利して大会前最後のゲームを勝利で飾った。

 日本は25日にトルクメニスタン、27日にミャンマー、29日にホスト国のキルギスと対戦する。「怪我人が出ずにこの試合が終われて、ある程度はコンディションを合わせてゲームができた」と船越優蔵監督も出発前ラストマッチに手応えを明かし、予選を前に選手たちの状況を確認できた点を評価した。U-19日本代表は明日21日にキルギスに出発し、初戦に向けてトレーニングを進めていく。

 (文・写真=松尾祐希)