美蘭が休業前ラストマッチを勝利で飾る「ディアナのリングに必ず戻ってきます」

AI要約

15日に板橋グリーンホールで行われたワールド女子プロレス・ディアナの美蘭凱旋興行の様子を紹介。

美蘭の凱旋試合で梅咲遥&炎華とのスペシャルタッグマッチが行われ、激しい攻防が繰り広げられた。

美蘭は受験勉強のため一時休業するが、合格後はプロレスのリングに戻ることを約束している。

美蘭が休業前ラストマッチを勝利で飾る「ディアナのリングに必ず戻ってきます」

ワールド女子プロレス・ディアナは15日、板橋グリーンホールにてフューチャーサイト番外編・美蘭凱旋興行を開催。

この日のメインイベントにて美蘭凱旋・受験休業前ラスト スペシャルタッグマッチにて美蘭&世羅りさと梅咲遥&炎華が激突した。

梅咲遥の大ファンだった美蘭は、スカウトされ小学生でディアナに入門。中学1年生の春に後楽園ホールで井上京子相手に鮮烈デビューを飾った。それから2年半が経ち、中学3年生になった美蘭は受験勉強に専念するため一時休業を決めた。

休業前ラストマッチはかつて客席から憧れの眼差しを向けていた梅咲、仲良しの炎華、そして最高のパートナー・世羅と共に地元である板橋区で迎えることに。客席には家族や友人、多くのファンが集まり、立ち見も出る超満員となった。

両軍の入場だけで観客は大歓声。まずは美蘭と炎華がそれぞれ先発。2人の目まぐるしい超ハイスピードな攻防は女子プロ界の明るい未来を感じさせる。梅咲が加勢して美蘭を捕まえ、美蘭のクラスメイトが集まる東側客席に向かって「友達、見とけ!」。美蘭をロープにはりつけて矢のようなドロップキックを突き刺す。

美蘭の応援団に見せつけるような滞空時間の長いボディスラム、急角度の逆エビ固めと容赦ナシの梅咲。今度は炎華がヘアホイップ連発。美蘭はクロスボディで世羅にチェンジ。世羅はセラリズムバスター、ニードロップと大暴れ。炎華がティへラ、梅咲がネックブリーカーで反撃。梅咲と対峙した世羅は、あのエルボーを恐れて震え上がる。

梅咲は二冠王者でも恐れるほどの強力エルボーを打ち、世羅は絶叫!それでも立ち上がった世羅。エルボーをかわしてリング中央でコンバインに捕らえ、エスケープを許さない。梅咲を持ち上げてコーナーポストに叩きつけ、ニーアタック、リバースニードロップと続けていく。世羅からタッチを受けた美蘭はドロップキック、大車輪、クリストとスピードを活かした連続攻撃。何とかロープに逃げた梅咲は低空ドロップキック。コーナーに上って追撃のミサイルキック発射準備。美蘭は雪崩式フランケンシュタイナーで投げ飛ばし、リング上でウラカン・ラナ。梅咲はキックアウトし、キューティースペシャルで鮮やかなブリッジ。肩を上げた美蘭に、炎華がドロップキックやスペースローリングエルボーで襲いかかる。

炎華については7.26アミスタで「仲が良いからこそ、絶対負けたくない」と話していた美蘭。激闘を見守る友人たちの声援を受け、炎華へのエルボーに気迫がこもる。炎華もPOP王者としての誇りで奮い立ち、2人は情念ほとばしる打ち合いに。次第に炎華がリードしていくが、カニ挟みで炎華を転ばした美蘭が619。梅咲がミサイルキックで助太刀し、炎華も続けてミサイルキック。このフォールは世羅がカットし、梅咲をリング外へ投げ落とすと、炎華を捕まえてブルーオーキッドの合体技“瓦割り”!続くライオンサルトはかわされてしまう美蘭。炎華のジャパニーズレッグロールクラッチはカウント2.99で肩を上げ、丸め込みの波状攻撃からMロールクラッチ。キックアウトした炎華はノーザンライトスープレックス。美蘭はフォールさせず、すぐさま立ち上がってスピンキックで炎華の側頭部を射貫く。全力ファイトの2人はWダウン状態に。超満員の客席から大・美蘭コールが起こり、ライバルに向かっていく美蘭の背中を押す。

起き上がった2人は対話するようにエルボーを打ち合う。そこに飛び出した梅咲のラ・マヒストラル、炎華のタイムマシンにのってが見事に繋がり、今井レフェリーの3回目のカウントが入る直前で美蘭の肩が間一髪上がる。世羅が梅咲と炎華をまとめて場外に投げ飛ばし、美蘭が決死のダイブ!世羅が梅咲を押さえ、リングはライバルの2人きりに。美蘭は新技・フィッシャーマンズスープレックスで観客の度肝を抜く。カウント2で返した炎華に、美蘭はトドメのライオンサルトで華麗に宙を舞う。後輩だけど友達で、ライバルで、大好きで、特別な存在の炎華からスリーカウントを奪った。過去2回の凱旋試合はいずれも梅咲にシングルで敗れている美蘭。地元で堂々勝ち名乗りを受ける姿を披露した。

美蘭は「凱旋試合で初めて勝ちました。今まで2回凱旋試合をして勝ったことがなかったから、地元でみんなに勝つ姿を見せるのは今日が初めてです。板橋で試合ができることが本当に嬉しいです」と素直な喜びを語る。受験に向けては「今日をもってプロレスを一時休業させていただくのですが、志望校に合格したら、いや、合格しなくても…」と言いかけたところで客席からは笑いが起き、「合格しろよ!」と野次が飛ぶ。「する!それはする!すみません!ディアナのリングに必ず戻ってきます」と愛嬌たっぷりに志望校合格およびプロレス復帰を約束。「戻ってきたらブルーオーキッドでタッグタイトルに挑戦してベルトを巻いて、ななみさんが持ってるクリスタルティアラも絶対手に入れる。高校生で二冠チャンピオンになります。また板橋で試合をしたいと思いますので、応援に来てください」と大きな夢を語り、観客は大・美蘭コールで応えた。

板橋大会

~フューチャーサイト番外編・美蘭凱旋興行~

日時:2024年9月15日(日)開始17:30

会場:板橋グリーンホール

観衆:138名(超満員)

【試合結果】

▼第1試合 タッグマッチ 20分一本勝負

●マコトユマ&松本都(13分13秒  体固め)夏実もち&柊くるみ◯

※ダイビングフットスタンプ

▼第2試合 シングルマッチ 15分一本勝負

●Himiko (10分24秒 片エビ固め) 中森華子◯

※シャイニングフラワー

▼第3試合 タッグマッチ 20分一本勝負

●香藤満月&尾﨑妹加 (13分10秒 ラ・マヒストラル) 高瀬みゆき◯&光芽ミリア

▼メインイベント 

美蘭凱旋・受験休業前ラスト スペシャルタッグマッチ 20分一本勝負

◯美蘭&世羅りさ (16分46秒 エビ固め) 梅咲遥&炎華●

※ライオンサルト

※美蘭はこの大会をもって高校受験のため休業に入ります

※ななみは学校行事のため欠場

〈写真提供:ワールド女子プロレス・ディアナ〉