「中4日先発で崩したペースを、どう取り戻すか」―元巨人監督・堀内恒夫さんが心配する菅野のローテ変更と次回以降の登板

AI要約

菅野は中4日先発でいっぱいいっぱいだった。相手の読みを突く球も多かったが、内角に意識がある細川に空振り三振を奪うなど、さすがのプレーも見せた。バテて最後はスライダーで打たれる場面もあったが、10安打を浴びながらも奮闘した。

ベンチの次回の先発起用が不透明な中、中4日先発が菅野に影響を及ぼした可能性が指摘されている。ペースを取り戻すためにはどうするべきか、懸念されている。

堀内恒夫氏は、中4日先発は若手投手に任せ、ペースを保つべきだったとの見解を示している。

「中4日先発で崩したペースを、どう取り戻すか」―元巨人監督・堀内恒夫さんが心配する菅野のローテ変更と次回以降の登板

◆JERA セ・リーグ 巨人6―3中日(15日・東京ドーム)

 菅野はいっぱいいっぱいだったな。さすがに中4日はきつかった。空振りをさせたのは相手の読みの逆を突いた球が多く、力で奪ったものではない。

 だが、「さすが菅野」というシーンもあった。5回2死一、二塁で迎えた細川への投球だ。3球目。内角へフォークが抜けた。しかし、細川がこの明らかなボールを振った。「内角に意識がある」。菅野にすれば、読むのは簡単だったろう。4球目。外角にストレートを投げて空振りの三振に取った。

 6回途中で10安打を打たれた。「不運な内野安打が5本もあった」と言う人がいるかもしれないが、ボールが来ていないからバットに当てられるのだ。

 前半はフォークで空振りを取ったのに、最後は「抑えるのも打たれるのもスライダー」の昔の菅野に戻ったのも気になった。バテたのだろう。前回57球だったとはいえ、中4日先発の影響かもしれない。

 実は、菅野の中4日先発が報じられた時から、俺は菅野には酷な気がしていた。これをやるなら、菅野ではなく、若い戸郷や山崎伊ではないか。

 ベンチが菅野の次回の先発をどうするのかは分からないが、今回ローテーションを変えることで崩したペースを、どうやって取り戻すか。少し心配になる。(スポーツ報知評論家・堀内恒夫)