世田谷学園が躍進を予感させる圧勝!31年ぶりのセンバツ出場に挑む【24年秋・東京都一次予選】

AI要約

世田谷学園と自由が丘学園の野球試合の様子が詳細に描かれている。世田谷学園が10-0で勝利し、チームの力を示す試合となった。

世田谷学園の主将である北村選手が活躍し、チームを牽引。成瀬選手や杉本選手なども力を発揮している。

一方、自由が丘学園はまだ始まったばかりのチームであるが、エースの長見選手を中心に成長が期待されている。

世田谷学園が躍進を予感させる圧勝!31年ぶりのセンバツ出場に挑む【24年秋・東京都一次予選】

 学校の歴史は長いものの野球部創部は2016年と新しく、近年徐々に力を付けている自由が丘学園であるが、強豪校の世田谷学園の壁は厚かった。

 1回表世田谷学園の先発・成瀬哉柔は、自由が丘学園打線を三者三振に抑える。その裏世田谷学園は1番・中野大輔(2年)の二塁打に続き2番・大岡凌(2年)の三ゴロは失策となり1点を先制する。この回3番・北村琥太郎(2年)の内野安打でチャンスを広げたが、1回は1点止まりだった。

 自由が丘学園の先発・長尾仁至(2年)は体をそらし、力感のある投球をする。自由が丘学園の内田英俊監督は、「今でも134キロは出ています。冬を越せば、140キロはいけると思います」と語る。

 しかし世田谷学園は走者が出ると盗塁をしたり、犠打を絡めて揺さぶったりして得点を重ねていく。世田谷学園は4番の坂本勇希(2年)が前の代から中心打者として活躍しているが、この試合で目立ったのは、3番を打つ主将の北村だった。二塁打1本を含む4打数4安打の活躍でチームの得点源になった。北村は夏前までは体重が64キロだったが、この夏72キロにまで増やしてパワーアップした。

 夏まではエースで中心打者であった石橋泰正(3年)を核としたチームであったが、この試合で先発した背番号1の成瀬哉柔(2年)にしても、6回から登板した杉本倫之介(2年)にしても、「背番号が1番と10番の違いはありますが、力量は同じくらいです」と北村主将が言うように、両投手とも、球に力はあった。この夏は常総学院や霞ケ浦と練習試合をして勝っているという。この試合は力の差があり、10-0の6回コールドとなったが、実力のあるチームであることは確かだ。北村主将は、「優勝を目指して、チーム全体でやっていきたいです」と語った。世田谷学園がセンバツに出場したのは31年前のこと。聖地にどこまで近づけるか。都大会の戦いを注目したい。

 一方敗れた自由が丘学園であるが、チームの歴史はまだ始まったばかり。エースの長見を、周りがどこまで盛り立てることができるかがカギだが、今後の成長を気にかけたいチームであった。