新潟エース杉山晃太、自己最長6回2失点「投げ切れてよかった」雨天順延にもリズム崩さず調整

AI要約

新潟は5-3で新潟商に勝利。杉山晃太投手が6回を3安打2失点の好投を見せる。

村上桜ケ丘は敬和学園に7-0で勝利。大滝奏祐三塁手が4安打2打点で活躍。

杉山は安堵しつつも、ピンチをしのぎながら粘り強い投球を披露。新潟は3回戦に進出。

新潟エース杉山晃太、自己最長6回2失点「投げ切れてよかった」雨天順延にもリズム崩さず調整

<秋季高校野球新潟県大会:新潟5-3新潟商>◇13日◇三条パール金属スタジアム◇2回戦

 12日に雨天順延となった2回戦残り2試合が行われた。新潟は5-3で新潟商に勝利。先発した背番号「1」杉山晃太投手(2年)が、自己最長の6回を3安打2失点に抑える力投をみせた。村上桜ケ丘は敬和学園・新潟北・中条に7-0で7回コールド勝ち。4番の大滝奏祐三塁手(2年)が4安打2打点で打線をけん引した。3回戦は15、16日に新発田市五十公公園野球場、長岡市悠久山球場で行われる。

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 新潟のエース杉山は「逆転されずに投げ切れてよかった」と安堵(あんど)した。初回に幸先よく2点の援護をもらったが、5回に先頭を含む2四球に長打を絡められ2点を献上。しかし、なお2死三塁のピンチで相手の4番打者を中飛に仕留め、勝ち越しは許さなかった。3者凡退は3、6回だけ。「走者を背負って苦しかった」と漏らしたがカーブ、スライダーを丁寧にコーナーに集めて打たせてとり、6回の2得点につなげた。

 前日12日は開始予定の午前10時から約2時間後に中止が決まった。それまでの間は「日本史の教科書を読んでました」とロッカールームでチームメートとともに勉強。自校に戻った後は、授業を受けた。放課後は通常の試合前のようにキャッチボールで調整。「いつも通りに準備をした」と集中力をうまく持続させた。

 今秋から背番号「1」を背負う。公式戦初登板だった1回戦の新津戦(8○1、7回コールド)は、4回を2安打1失点。この日はイニングを6回に伸ばし、自己最長を更新した。「負けたら終わりの緊張感がある」と実感を込めながら、「目標は北信越大会出場」と力強く宣言した。【斎藤慎一郎】