苦戦するアストンマーティン、“成功を保証する”ニューウェイ加入で「今年中に速くなる」「2027年から」と意見分かれる
クリスチャン・ホーナー代表は、エイドリアン・ニューウェイの影響力について疑問を示す一方、トニ・クケレラは成果の即座の期待は過剰であると指摘し、逆にラルフ・シューマッハはニューウェイが早期に成功をもたらすと確信している。
2026年のアストンマーティンには、ニューウェイと旧チームのハイブリッドの要素が取り入れられる予定であり、ニューウェイの成功を確信するシューマッハは、既存のチームにも関わらず劇的な変化が訪れると予測している。
エイドリアン・ニューウェイの存在がアストンマーティンにもたらす影響について、有識者たちの意見は分かれており、その成果が具体的に示されるのは数年後とする方、ニューウェイの成功を確信して早期に劇的な変化が訪れるとする方、それぞれの見解が対照的である。
F1界の伝説的な技術者であるエイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンに与える影響について、2人の有名なF1関係者の意見が分かれている。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、数ヶ月前にニューウェイがレッドブルF1の現場から退いたものの、チームの支配力低下はニューウェイ不在が影響しているものではないとし、「1人の人間の影響がこんなに早く劇的に変わるはずがない」と主張した。
■2026年は“新旧ハイブリッドカー”を予想
一方、ニューウェイがアストンマーティンと契約し、来年の3月初旬からフルタイムで働き始めることになった今、フェラーリとBMWの元エンジニアだったトニ・クケレラは、アストンマーティンが即座に成果を出すことを期待するべきではないと『DAZN（ダ・ゾーン）』で語った。
「ニューウェイが加入した時、即座に影響が出るとは思わないでほしい。ニューウェイが関わるアストンマーティンの2026年のクルマは、おそらく旧チームとニューウェイ・チームのハイブリッドになるだろう。2027年の車が本当のニューウェイカーになるだろう」と述べた。
■ニューウェイは成功を保証する
しかし、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハはまったく異なる見解を『Sky Deutschland』で示している。実際、シューマッハはニューウェイがほぼ即座に影響を与えると考えており、それどころか公式に仕事を始める前から影響を与えるだろうと考えている。少なくとも2024年と2025年のカーデザインはニューウェイとまったく関係ないにもかかわらずだ。
「彼が正式に仕事を始めるのは来年かもしれないが、来年早々にアストンマーティンを驚異的に飛躍させることは間違いない。いや、今年中にそれが起こるかもしれない。エイドリアンは成功によって甘やかされてきた。しかし、保証することでも知られている。それが彼の目標であるべきだ。アストンマーティンにはそれを達成するためのすべてが揃っている」とシューマッハは付け加えた。
