巨人・吉川尚輝 打順を問わず心掛ける“つなぎ”/下位打線で光る

AI要約

6月末以降は一番・丸佳浩とともに二番での起用が続いていたが、8月24日の中日戦(東京ドーム)からの8試合は六番に配置されて存在感を発揮した。

後ろに回ったのはネガティブな理由ではない。阿部慎之助監督は「チャンスが回ってくると予想して(吉川を)六番に置いている」と説明する。

その後は再び二番、三番と上位打線に戻ったものの、どこの打順でも心掛けているのは後続につなぐこと。ともすれば打力偏重になりがちな主軸のイメージとは違う。初のゴールデン・グラブ賞も視界に入る好守の二塁手は、打線のどこに配置されてもチームを支える。

巨人・吉川尚輝 打順を問わず心掛ける“つなぎ”/下位打線で光る

 6月末以降は一番・丸佳浩とともに二番での起用が続いていたが、8月24日の中日戦(東京ドーム)からの8試合は六番に配置されて存在感を発揮した。

 後ろに回ったのはネガティブな理由ではない。阿部慎之助監督は「チャンスが回ってくると予想して(吉川を)六番に置いている」と説明する。

 その中日戦では5回に適時打を放ち、8試合ぶりの打点をマーク。「チャンスだったので何としても追加点を取るんだ! と打席に入りました」と、指揮官の思いに応えた。同28日のヤクルト戦(神宮)でも決勝の犠飛を放つなど、中軸の後ろで打点を挙げる役割を見事にこなしてみせた。

 9月1日の阪神戦(甲子園)では、同点の7回無死一塁で三塁線へ絶妙なセーフティーバントを決めた。指揮官も「すごく絶妙なバントだったし、足が速いのは武器だと思う」と絶賛するプレーで決勝点を呼び込んだ。

「僕はホームランバッターではないですし、チームにはいいバッターがたくさんいるので。つないで、ホームにかえってこられるように、というのを意識しています」

 その後は再び二番、三番と上位打線に戻ったものの、どこの打順でも心掛けているのは後続につなぐこと。ともすれば打力偏重になりがちな主軸のイメージとは違う。初のゴールデン・グラブ賞も視界に入る好守の二塁手は、打線のどこに配置されてもチームを支える。

写真=BBM