ソフトバンク板東湧梧、2軍オリックス戦で7回1失点 最速143キロに「スピードがあと2、3キロ、それくらいは欲しい」

AI要約

ソフトバンクの板東湧梧投手がウエスタン・リーグのオリックス戦で8安打を許しながら1失点に抑える活躍を見せ、球速の改善を目指していることが明らかになった。

板東投手は7イニングを無四球で投げ、100球を超える試合で無難なピッチングを披露。自己最速には及ばなかったが、投球術や打者観を大切にしていると述べている。

今季は1軍登板がないものの、壁を乗り越えて活躍したいと意気込む板東投手の姿勢が伝わってくる。

ソフトバンク板東湧梧、2軍オリックス戦で7回1失点 最速143キロに「スピードがあと2、3キロ、それくらいは欲しい」

 ◆ウエスタン・リーグ オリックス2―7ソフトバンク(11日、杉本商事バファローズスタジアム舞洲)

 ソフトバンク板東湧梧投手(29)がオリックス戦に先発し、7回で8安打を許しながらも1失点にとどめて、ウエスタン・リーグ3勝目を挙げた。「悪いなりに、というか、打たれている中でなんとか抑えることができたのはよかったかな、とは思いました」。そう振り返った板東自身が「もう少し欲しいですね」と物足りなかったポイントとして挙げたのが「球速」だった。

 この日の最速は、1回にマークした143キロ。ストレートは140キロ前後のスピードにとどまり、自己最速154キロの右腕にしては、何とも〝らしからぬ〟球速で「やっぱりメカニック的に、力を入れるタイミングがはまらないというか、ちょっと自分の感覚とのギャップがありますね」。7イニング中、走者を出さなかったのは2回のみ。それでも失点は6回の1点のみ。その6回も、先頭打者に二塁と中堅の間に落ちる二塁打を許した後、1死三塁からオリックス・内藤鵬に中犠飛を許したもので「あの1点はセンターのミスから始まったこと」と松山秀明2軍監督の見解では実質〝無失点ピッチ〟。「バランス良く、丁寧に投げながら抑えてくれている。あとは、真っすぐの力がちょっと加わってくれれば、1軍でも全然、投げていけると思いますね」と高評価した。

 球速は〝いまひとつ〟でも、無四球で7イニングをちょうど100球と無難にまとめるられるのが、板東の巧みな投球術でもある。「スピードがあと2、3キロ、それくらいは欲しいなと思いますけど、やっぱり〝打者観〟っていうんですかね。それ(スピード不足)でももうひとつ、打者を刺せたらな、と思っています。数字ももちろんですけど、自分でもずっとそういう壁が続いているんで、もうひとつ、壁を越えられるように頑張りたいです」。今季、ここまで1軍登板なし。しかし苦境打破への課題は、明確に見えている。あとはそれを、何とかしてクリアするだけだ。

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