「普段通りにやれないのが9月」ソフトバンク今宮健太が語る苦境でのベテランの役割とは【#タカ番24時】

AI要約

ソフトバンクの優勝に向けて、経験豊富な今宮健太内野手が苦境を乗り越える重要性を認識している。

若手選手の支援に力を入れ、チーム全体の成長を促す役割を果たそうとしている。

優勝を目指す壮絶な戦いの先に、成長や新たな可能性が広がっていることを認識している。

「普段通りにやれないのが9月」ソフトバンク今宮健太が語る苦境でのベテランの役割とは【#タカ番24時】

【#記者コラム / #タカ番24時】

 ソフトバンクのリーグ優勝へのマジックナンバーがなかなか減らない。足踏みが続く現状を、経験豊富な今宮健太内野手(33)はどう見ているのか。思い切って質問をぶつけた。

 「普段通りやれないのが9月なのかなと思います」。遊撃手の定位置に座り続け、優勝、日本一を何度も経験した選手でも難しさを感じるのが終盤戦なのだ。

 プロ15年目は苦境での役割をはっきり認識している。7日の西武戦もその意識を見せた場面があった。1点を追う9回2死一、二塁に代打で登場。走者をかえすことに加え、もう一つ考えていたことがあった。「正木も苦しんでいるけど、ああいうところで救えるような選手になりたいな、と。(これまで)救ってくれたのが先輩たちだった」

 正木は直近数試合で好機での凡退が続き、今宮の打席の直前にも空振り三振に倒れた。苦しむ3年目の若手を救いたい。「内川さん、松田さんがいた中で(自分は)目の前のゲームを必死こいてやっていた」。ベテランたちは若手が自らのプレーに集中できる状況をつくってきた。今度は自分が若手に環境をつくる番。7日は結果的に遊ゴロで終わったが、思いは伝わった。

 そんな役割について「難しい」と率直に語る。それでも優勝がもたらす効果は大きい。「この先いろいろある中で、9月のこういう戦いを乗り越えることで成長、違う形が見えてくるのかな」。試練に打ち勝った先に見える景色が見えているかのよう。歴戦の戦士はやはり頼もしい。(鬼塚淳乃介)

【#OTTOホークス情報】

【おすすめ記事 小久保監督一問一答完全版】

「抜かれていたら僕の采配ミス」と振り返った場面とは――

▼小久保監督一問一答完全版は下記関連リンクから▼