近畿大の最速147キロ左腕・野口練、7回から救援登板、3イニング無失点で1点差守り切る【関西学生野球】

AI要約

近畿大の野口練投手が3イニングを無失点に抑えて1点差を守り、関西学生野球秋季リーグ戦での勝利に貢献。

野口投手は過去の経験から野球を全力で楽しむ姿勢を持ち、プロ野球ドラフト指名候補としてチームの優勝に向けて力を注いでいる。

星稜高校時代からの成長や大学日本代表としての活躍が記事に反映されており、野口選手の野球への情熱が伝わる。

◇9日 関西学生野球秋季リーグ戦 近畿大3―2関西大(わかさスタジアム京都)

 近畿大の最速147キロ左腕、野口練(れん)投手(3年・星稜)が救援で7回から3イニングを無失点に抑え1点差を守りきった。

 「ゼロに抑えられて、とても良かったと思います。勝手に(四死球などで)ランナーを出して、しんどい投球になったのは次に向けての反省点かなと思います」

 1点リードの7回、先発の北見隆侑投手(3年・乙訓)からバトンを受けた。この日は145キロの力強い直球と変化球を低めに集めて、ピンチではギアを入れた。7回は三者凡退。8回は先頭に死球を与えたが、後続を打ち取った。9回は1死から四球と安打で一、二塁の逆転ピンチを招いたものの、山田悠平遊撃手(3年・関大北陽)と代打の久保慶太郎外野手(1年・高松商)を連続三振に仕留めて、2勝1敗の勝ち点1に導いた。

 174センチ、68キロのサウスポー。星稜高(石川)2年春(2020年)は出場が決まっていたセンバツが中止となり、その代替試合として開催された「甲子園交流試合」で甲子園のマウンドに立った。各校1試合だけの試合で、履正社との対戦に救援で5イニングを1失点だった。3年夏(2021年)は8強まで勝ち上がったところで新型コロナウイルスの集団感染のため、遊学館との準々決勝への出場を辞退。思わぬ形で甲子園への道を断たれた経験がある。

 「野球ができるのは当たり前ではない。野球をできる大切さをかみしめて一日、一日全力で練習をしてきました。良い経験になりました」

 リーグ戦は通算28試合に登板して、5勝(2敗)。今春は大学日本代表に選出され、ハーレム・ベースボールウイーク(オランダ)など2大会に全勝で優勝した。今秋のプロ野球ドラフト会議の指名候補と一緒に戦うなかで「自分のレベルの位置を実感できました」と言う。チーム3季ぶりの優勝へ腕を振る決意だ。