道下、銅に笑顔戻る 陸上〔パラリンピック〕
前回覇者の道下がマラソン女子で銅メダルを獲得し、喜びに包まれた。
視覚障害のある選手にとって困難なコースだったが、伴走者のサポートにより順調に走り切った。
道下は相棒たちとの信頼関係を築き、努力の結果を誇りに思っていた。
陸上のマラソン女子(視覚障害T12)で前回覇者の道下は4着でゴールしたが、3着の選手が失格となって銅メダルを手に。
「いろんなことを乗り越えてきた。それを神様が見てくれていたんだな」。号泣していた道下に、トレードマークの笑顔が戻った。
視覚障害のある選手にとっては困難なコースだった。石畳や激しいアップダウンだけではなく、路面に段差を設けて車の速度を抑制するための「ハンプ」にも苦戦。つまずいて、転倒する選手もいた。
伴走者の2人は、事前に映像を確認して綿密にプランを練った。情報を頭にたたき込み、正確に道下をリード。「常にいいものを追求して、ダメージ少なく走ってくれる」と道下。信頼を寄せる相棒たちとつかんだメダルに、誇らしげだった。