幕下最下位格付け出しの三田がホロ苦デビュー 「すごく緊張して足が滑ってしまいました」

AI要約

昨年国体でベスト8入りを果たし、幕下最下位格付け出しの資格を得た力士が黒星スタートを切った。

欧山田に引き落としで敗れ、緊張から足が滑るミスを犯したことを認めた。

けがから復帰し、兄弟子の助けを借りながら順調にリハビリを進め、膝の不安もないと意気込んでいる。

幕下最下位格付け出しの三田がホロ苦デビュー 「すごく緊張して足が滑ってしまいました」

◆大相撲秋場所初日(8日、両国国技館)

 昨年10月の国体でベスト8に入り、幕下最下位格付け出しの資格を獲得した近大出身の三田(二子山)が一番相撲で欧山田(鳴戸)に引き落としで敗れ、黒星スタートを喫した。

 立ち合って一瞬だった。欧山田(鳴戸)の引き落としにバッタリ手を付いてしまった。「ちょっと硬くなりすぎた部分があります。緊張もしました。声援が多くて期待に応えないといけないと思ってしまいました。師匠(二子山親方=元大関・雅山)からは『自分の力を出してこい』と言われましたけど、足が滑ってしまって」と唇をかんだ。

 資格を取得後の全日本選手権で左膝前十字靭帯(じんたい)断裂と左膝半月板損傷の大けがを負って同期の力士よりデビューが遅れてしまった。それでも焦らず母校の近大でリハビリに励み、今年8月からは部屋で兄弟子の胸を借りてきた。173センチ、118キロの小柄ながらスピード相撲が持ち味。「膝の不安はありません」と前を向いていた。