【全米オープン】左腕にトラのタトゥーのサバレンカが優勝 父、恋人の死乗り越え4大大会3勝目

AI要約

アリーナ・サバレンカが全米オープンで初優勝、女子シングルス決勝でジェシカ・ペグラを破る。

サバレンカは攻撃的なプレースタイルでサービスエースやパワフルなストロークを武器に優勝。

家族の支えに感謝し、急逝した父とフィアンセへのエールを送る。

【全米オープン】左腕にトラのタトゥーのサバレンカが優勝 父、恋人の死乗り越え4大大会3勝目

<テニス:全米オープン>◇7日◇ニューヨーク、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター

 第2シードのアリーナ・サバレンカ(26=ベラルーシ)が、女子シングルス決勝で、第6シードのジェシカ・ペグラ(米国)に7-5、7-5で勝ち、初優勝した。4大大会は通算3勝目。優勝賞金360万ドル(約5億2000万円)を獲得した。

 左腕のタイガーのタトゥーで有名なサバレンカは、全豪オープンに続く、2大大会のハードコートを制した。182センチの長身で強力サーブと力強いストロークを武器に、攻撃的なテニスを駆使。今大会サービスエース36本(2位)、サーブ最高時速192キロ(3位)を記録した。

 タイガーのタトゥーのような攻撃的なテニスをモットーとする。優勝後は、そり上げた頭に、タトゥーとまったく同じタイガーの絵を描いたステイシー・コーチの頭をなでなでして喜んだ。

 試合後のインタビューで「家族が、私の夢をあきらめないように助けてくれた。父が亡くなった後、私は常にテニスの歴史にわが家族の名前を残せるように努力してきた」と話した。アイスホッケー選手だった父セルゲイ氏を、19年に43歳で髄膜炎で亡くした。同じくアイスホッケー選手だったボーイフレンドのコンスタンチン・コルトソフ氏は今年の春に自殺してしまった。

 フィアンセの急死に、サバレンカはフランスオープンは8強で敗退し、ウィンブルドン大会とパリオリンピック(五輪)は出場辞退した。

 最後に「優勝トロフィーに刻まれた私の名前を見ると、私自身と家族が誇らしく思える」と話した。