米国女子代表通算123得点のモーガンが引退会見 第2子妊娠「コーチングは私の将来にない」

AI要約

米女子サッカーのFWアレックス・モーガンが引退会見。妊娠中で第2子を授かり、限られた時間での最後の試合を迎えることを決める。

家族や医師との話し合いを経て引退を決意。将来は女子スポーツの支援に注力し、コーチングへの道は否定。

アメリカ代表で活躍し、オリンピックやワールドカップでの功績を誇りに思うモーガン。オリンピックでの不参加も後悔はないと述べる。

 米女子サッカーのFWアレックス・モーガン(35=サンディエゴ・ウェーブ)が6日、引退会見に臨んだ。会見場に、サンディエゴ・ウェーブのチームメートが駆けつけ拍手で迎え入れると。モーガンは感極まった。

 モーガンは第2子を妊娠中。現地時間8日、スナップドラゴン・スタジアムでのノースカロライナ・クラージュ戦が最後のピッチとなる。「今週末は限られた時間しかプレーできませんが、それでも最後にもう一度、スパイクを履いてフィールドに出ることができるのは光栄なこと」と話した。

 シーズン途中で引退は考えていなかったが、数週間前に第2子の妊娠が分かった。長女は4歳だ。

 「予想外だったけれど、私たち家族が望んでいたことだったから、とても嬉しかった。予想より2、3カ月早かったけれど、それでも、私たちはとても大喜びしている」。

 夫や医師と、いつまで安全にプレーできるか話し合った結果、日曜日の試合が最後にすることを決めた。

 「ここ2、3週間は、プレーする上で一歩を踏み出せないような気がしていたし、自分の身体と心、そして精神にとって、この決断は正しいものだと感じた」と説明した。

 将来は、女子スポーツの支援を続ける意向。9月には3オン3の女子バスケットボールリーグに投資する予定だ。「コーチングは私の将来にはないと思う」と、指導者の道に進むことは現時点では否定した。

 モーガンはアメリカ女子代表チームで歴代9位の224試合に出場し、123得点(歴代5位)、53アシスト(歴代9位)を記録。12年と18年にはアメリカサッカー年間最優秀選手に選ばれた。アメリカのオリンピック金メダルと2度の女子ワールドカップ優勝に貢献した「この夏、オリンピックの登録メンバーから外れたことは辛かったがアメリカが金メダルを獲得したことを誇りに思う」と語った。