上地結衣、銀メダル以上確定 フルセットの熱戦制し、2大会連続で悲願の金メダルに王手…パリパラ

AI要約

上地結衣が車いすテニス女子シングルス準決勝で激戦を制し、決勝進出を果たした。

試合はフルセットの展開となり、最後まで激しい闘いが続いた。

上地は過去の経験を生かし、金メダルを目指して粘り強く戦い続けている。

上地結衣、銀メダル以上確定 フルセットの熱戦制し、2大会連続で悲願の金メダルに王手…パリパラ

◆パリ・パラリンピック 第8日 ▽車いすテニス(4日、ローランギャロス)

 女子シングルス準決勝が行われ、16年リオ銅、21年東京銀メダルの上地結衣(三井住友銀行)が、アニク・ファンクート(オランダ)に6―0、4―6、6―4で勝ち、決勝進出。銀メダル以上を確定させた。

 試合はフルセットの熱戦となった。最後の第3セットは第2ゲームで上地が先にブレイクし2―0。立ち上がりは好スタートを切ったが、その後3ゲームを連続で失い、形勢逆転した。流れは一気に相手へと行きかけそうにったが、2―3の第6ゲーム、再びブレイクし、3―3と粘る。4―4から第9ゲームをジュースの末にキープすると力強く叫んだ上地。最後にもう一段階ギアを上げ、勝ち切った。試合後は白い歯を見せ、何度も両手を突き上げた。

 上地は大会前、「全仏オープンと同じローランギャロスの舞台で、自分の力を発揮するだけ。前回獲得できなかった金メダルを目指して頑張りたい」と宣言していた。

 前回の東京大会は決勝で、デフロート(オランダ)に敗退。計6度のマッチポイントをしのぐ驚異の粘りを見せるも、力尽きた。車いすテニスでは日本女子最高の銀メダルで、パラリンピックの夏冬を通じて日本勢通算500個目となるメダルだった。