セーヌ川、今後も大会活用 パリ副市長、水質改善強調

AI要約

パリ市のラバダン副市長は、セーヌ川でのスポーツ大会を継続する意向を強調し、水質改善と遊泳の安全性を主張。

パラで延期となったトライアスロンについて、雨天による水質悪化が影響したことを説明。選手の喜びを重視して川を使用する考えを示す。

選手から再び川での大会開催を要望する声があり、健康問題は報告されていないとの立場を強調。

 【パリ共同】パリ市のラバダン副市長(スポーツ・五輪・パラリンピック担当)は1日、市内で記者会見し、五輪とパラでトライアスロンなどの会場となったセーヌ川について「今後も確実にスポーツ大会を開き続ける」と述べた。水質が改善し、遊泳に問題はないとの考えを改めて強調した。

 この日、パラで実施予定だったトライアスロンは、雨天で川の水質が悪化したとして2日に延期された。ラバダン氏は8月30、31日に川の流域で雨が降ったことに触れ「(延期の決定に)全く驚きはない」と説明した。

 セーヌ川を今後も大会に使う理由については「選手らが実施をうれしく思うからだ」と述べた。会見に同席したフランス水泳連盟のラズレグ・ベネラジュ副会長は、五輪に出場した選手から、再びセーヌ川で大会を開いてほしいと要望があったとした。

 五輪の競技後、体調不良となった選手がいたと伝えられたが、ベネラジュ氏は「セーヌ川での競技に伴う健康問題はなかった」と言い切った。

 ラバダン氏によると、7月1日以降の日数の約8割で水質が遊泳に適していたという。