角田裕毅にヒュルケンベルグが体当たり……アップデートを比較する貴重な40周を失う「走り続けようと思ったけど、無理でした」

AI要約

角田裕毅はF1イタリアGPでのリタイアについて語った。ハースのニコ・ヒュルケンベルグとの接触でマシンにダメージを負い、ペースの低下が大きかった。

角田はアップデートが投入されていたが、モンツァではその効果を発揮できなかった。次のアゼルバイジャンGPとシンガポールGPでは期待している。

チーム代表はアップデートの効果を損なったことに悔やみつつ、次のレースに向けてデータ分析を行うことを計画している。

角田裕毅にヒュルケンベルグが体当たり……アップデートを比較する貴重な40周を失う「走り続けようと思ったけど、無理でした」

 角田裕毅(RB)は、F1イタリアGPをリタイアで終えた。角田曰く、ハースのニコ・ヒュルケンベルグに激突されたことでマシンにダメージを負い、ドライブを続けられなかったという。

 角田は16番グリッドから決勝レースをスタート。1周目には14番手までポジションを上げた。しかし5周目の1コーナーで、ブレーキングを遅らせすぎたヒュルケンベルグにマシンの右側に激突されてしまい、フロアに大ダメージを負うこととなった。その後も数周にわたって走行を続けたもののペースの下落幅は大きく、7周を走り切った段階でリタイアすることになった。

「今日はかなりフラストレーションを感じています。ニコとの接触により、スタートから数周でレースが終わってしまったのは残念です」

 角田はレース後にそう語った。

「僕はできるだけスペースを空けようとしたんです。でも彼がロックしたみたいで、コントロールを失って僕にぶつかってきました。残念ながらフロアにダメージが出たため、リタイアしなければいけなかったんです」

「そのまま走り続けようと思いましたが、マシンがどこでも滑ってしまって、ドライブすることができませんでした」

 なお角田のマシンには今回、アップデートが投入されていた。モンツァではその真価を発揮できなかったものの、次のアゼルバイジャンGPとシンガポールGPでは、パフォーマンスに繋がるはずだと角田は期待している。

「次はバクーとシンガポールですが、そこではクルマがうまく機能するはずです。良い週末になることを願っています」

 一方でチーム代表のローレン・メキーズは、アップデートの効果を確認する貴重なチャンスを失うことになってしまったと悔やむ。

「ユウキのリタイアで特に悔しいのは、ここで投入したアップデートの理解を深めるはずだった40周を失ってしまったことだ」

 そうメキーズ代表は言う。

「水曜日のピレリのタイヤテストのために、あと数日間モンツァに残る。その後、数日かけて今週末から何を学べるか、それを検証していく。特にアップデートパッケージだ」

「本来ならばこのアップデートは、アゼルバイジャンに持ち込む予定だった。しかしファクトリーが懸命に努力してくれたことで、モンツァに1セット分のパーツを持ち込むことができ、ユウキがそれを使った」

「中団グループの先頭に戻るためには、パフォーマンスの向上が不可欠だ。バクーに行く前に、ここで収集したデータの分析に注力するつもりだ」