細野勇策が暫定2位浮上 日本選手のレフティーVなら羽川豊以来33年ぶり/フジサンケイクラシック

AI要約

21歳のレフティー、細野が5バーディーを決めて暫定2位に浮上し、初優勝を目指している。

細野は大会初出場時に失速した経験から成長し、今季でも優勝争いを経験している。

33年ぶりの快挙を目指す細野は、最終日も悪天候にも負けずにベストを尽くす姿勢を見せている。

細野勇策が暫定2位浮上 日本選手のレフティーVなら羽川豊以来33年ぶり/フジサンケイクラシック

フジサンケイクラシック第3日(31日、山梨・富士桜CC=7424ヤード、パー70)第2ラウンドの残りが行われたが、降雨によるコースコンディション不良でサスペンデッドとなり、54人がホールアウトできなかった。レフティーの細野勇策(21)=三共グループ=は3位から出て13ホールを5バーディー、ボギーなし。通算7アンダーに伸ばし、暫定2位に浮上した。暫定首位の平田憲聖(23)=ELECOM=と2打差からツアー初優勝を目指す。

21歳のレフティー、細野が5バーディー。5ホール未消化ながら暫定首位に2打差に迫り、初Vを視界に捉えた。

「いい流れでゴルフができたかな」

晴れ間がのぞいた午前11時15分にティーオフし、12メートルを決めた4番(パー3)から3連続バーディー。その後天気は下り坂となってきたが「どれだけ耐えられるか」とパーを重ねた。14番(パー5)の第1打を放ったところで中断となり、午後3時23分にサスペンデッドとなった。

大会初出場の昨年、最終日最終組を初経験。3位で出て4オーバーの74と失速し、最終成績は15位だった。悔しさは残ったが、その後の大会でも奮闘。昨季賞金ランキングは23位に入り、初シードを獲得した。

「去年は何となくできていた部分があって、地力がなかった。一つ一つ力をつけていければ成績はついてくる」と細野。今季はここまで13試合に参戦し、5月の大会で最終Rを3位、7月の大会で最終Rを2位から出て優勝争いを経験している(結果は17位と11位)。

レフティーが頂点に立てば、日本選手では1991年「ダイドードリンコ静岡オープン」で5勝目を挙げた羽川豊以来、33年ぶり。最終日も悪天候の予報だが、細野は「できるのであればベストを尽くす」と、逆転での初優勝を見据えた。(石井文敏)