大谷翔平また新たな勲章 エンゼルス時代の“伝説の二刀流ユニホーム”が米国立歴史博物館に寄贈

AI要約

大谷翔平投手の二刀流の伝説が米国ワシントンD・Cのスミソニアン国立アメリカ歴史博物館によって語り継がれることが明らかになった。

ユニホームが博物館に寄贈され、世界的な文化機関が大谷の功績をたたえるための展示を行う予定。

大谷の歴史的なパフォーマンスに新たな勲章が加わり、来季は投打の二刀流復活も期待される状況。

大谷翔平また新たな勲章 エンゼルス時代の“伝説の二刀流ユニホーム”が米国立歴史博物館に寄贈

 世界最大級として知られる米国ワシントンD・Cのスミソニアン国立アメリカ歴史博物館に、二刀流の伝説が語り継がれることが29日(日本時間30日)、明らかになった。ドジャース大谷翔平投手(30)がエンゼルス在籍時の昨年、7月27日のタイガース戦で着用していたユニホームが同博物館に寄贈された。同博物館が公表した。大谷は23日に史上最速で「40-40」の快挙を達成。歴史的なパフォーマンスが続く中、また新たな勲章が加わった。

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 二刀流の伝説が、世界規模で語り継がれる。科学、産業、技術、芸術、自然史など約1億5000以上の展示品が収蔵されるスミソニアン博物館群。エンゼルスに在籍していた昨年7月27日、大谷がタイガースとのダブルヘッダー第1試合で完封し、第2試合で2打席連続アーチを放った際に着用していたユニホームが寄贈された。米国の首都ワシントンD・Cで最大の観光地でもある文化施設に、歴史的快挙の足跡が残されることとなった。

 日本が誇る二刀流の功績をたたえるため、世界的な文化機関が動いた。スミソニアン国立アメリカ歴史博物館の学芸員が昨年、大谷サイドと接触。交渉を重ね、了承も得てユニホーム寄贈が実現した。同博物館にはスポーツ部門もあり、収蔵品を紹介する著書「Smithsonian Treasures of American History(スミソニアン・トレジャーズ・オブ・アメリカンヒストリー)」には元祖二刀流のベーブ・ルースも登場。サイン入りボールとともに、ルースの生涯と功績がたたえられている。

 博物館内には各世代を代表する伝説的な著名人の記念品が展示され、世界中から多くの観光客が訪れる。大谷が寄贈した“伝説の二刀流ユニホーム”も将来的に飾られる見込みだ。一方で、寄贈品の展示にはさまざまなプロセスを踏む必要があり、長期的なプランで実施していくのが通例。伝説のユニホーム展示にも、ある程度の時間を要する可能性がある。

 大谷は昨年12月、6年間在籍したエンゼルスからドジャースに移籍。スポーツ史上最高額の7億ドル(当時レートで約1015億円)の超大型契約は、世界的にも注目を集めた。今季は打者専念だが、史上最速で40本塁打&40盗塁の「40-40」の快挙を達成し、史上初の「50-50」も射程圏に。来季は投打の二刀流復活も期待される。その後押しをするかのように、世界最大規模の伝統ある博物館が、大谷の歴史的パフォーマンスに新たな勲章を与えた。

 ◆スミソニアン博物館 スミソニアン学術協会が運営する科学、産業、技術、芸術、自然史などの博物館群、研究機関の総合体。所在地の多くが米ワシントンDC。大谷のユニホームが収蔵されるのは、1964年に開館した国立アメリカ歴史博物館。初期の自動車やワシントン大統領の服などが展示されている。同時に収蔵されるのは、NFLの現役選手で初めてゲイを公表したレイダースのカール・ナシブのユニホーム、沈没したタイタニック号の乗客が書いた手紙など。入場無料。