【阪神】石井大智がチーム救った 7回無死満塁も最少失点「ちょっとヒヤッとした」 

AI要約

阪神・石井大智投手が23日の広島戦で好救援を見せ、チームを救った。

石井はピンチの場面で冷静さを保ち、連続三振を奪うなど、大仕事を遂行した。

チームは石井のリリーフを受け、広島を下してゲーム差を縮めた。

【阪神】石井大智がチーム救った 7回無死満塁も最少失点「ちょっとヒヤッとした」 

 阪神・石井大智投手(27)が23日の広島戦(マツダ)で好救援を見せ、チームを救った。

 3点リードの7回に自軍先発・高橋が相手先頭の小園に投手強襲安打。次打者・末包にも右前打を許し、さらに一塁・大山が坂倉の打球をファンブルして失策となり、一気に無死満塁でピンチが拡大した。ここで岡田監督は高橋から石井にスイッチ。代わりばなで迎えた打席の菊池にはフェンス際まで運ばれる左犠飛を許し「ちょっとヒヤッとしましたけど」(石井)と苦笑いだったが、マウンドでは終始落ち着いていた。

 1点こそ返されたが、後続の矢野を152キロ直球で、続く石原も154キロ直球で連続三振。「一人ひとり、アウトを重ねていこうと思っていた」という言葉通り、わずか9球でピンチ脱出の大仕事をやってのけ、広島に流れを引き渡さなかった。

 今季の石井はマツダスタジアムとの相性が良くなかった。これまで2回を投げ、2失点で防御率は9・00。それでも「悪いイメージなくマウンドに入れた。(高橋)遥人さんがえげつない投球をしていたので、後押しされました」と笑顔を見せた。

 前日22日のヤクルト戦(京セラ)では1回無失点も33球を要しただけに、試合後の岡田監督は「連投の方がええかもわからんなあ」と独特の表現で好投を称えていた。

 チームも3―1で快勝し、首位・広島とのゲーム差を4に縮めた。石井の気迫あふれる好リリーフが、崖っぷちに立たされている猛虎に再び息を吹き込んだ。