関東一主将「泣く人励ます立場に回りたい。主将として」 夏の甲子園
第106回全国高校野球選手権大会決勝は、関東一が延長十回タイブレークの末に1-2で敗れ、初優勝を逃した。
関東一の高橋徹平主将は、相手投手陣の巧妙な配球に対して苦戦したと語った。
高橋主将は自身の打撃の不振を敗因と振り返り、進路や今夏の甲子園挑戦についても語った。
第106回全国高校野球選手権大会は最終日の23日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で決勝があり、関東一(東東京)は京都国際に延長十回タイブレークの末に1―2で敗れ、初優勝はならなかった。
関東一・高橋徹平主将の試合後の主なコメントは次の通り。
◇関東一・高橋徹平主将
(相手投手陣は)一つの球種に頼らず、均等に使っていた。狙い球を絞らせてくれない配球だった。真っすぐも球速以上の切れがあり、攻略できなかった。
(敗因は4番の)自分が打てなかったこと。九回1死二塁のチャンスで打席が回ってきたが、(中飛に倒れて)打てなかった。自分の弱さや、今まで積み上げてきたことに甘さがあったのだと思う。キャプテンとして、4番として(勝負を)決められなかったことが負けにつながった。
<今春のセンバツ1回戦は自身の守備のミスが敗戦につながった>
あのミスがなければ、今の守備もなかった。あのミスのおかげでここまで来られた。
<センバツの試合後には涙を流していたが、この夏は涙はない>
決勝まで来られた。負けはしたけど、いい試合ができた。悔しい気持ちもあるが、最後なので、笑って終わりたかった。
泣いている人を励ます立場に回りたいと思っていた。泣いている仲間を見て思うことはあったが、キャプテンとして、グラウンドでは涙を見せずに、周りに声をかけようと思っていた。
<最後の打者になった2年生の坂本慎太郎に声をかけていた>
坂本はセンスがあり、本当にいい選手。ここに来年戻ってきてくれたら、絶対に何かを起こしてくれると信じている。
<進路は>
大学です。大学で4年間しっかりやって、大学を経由してプロに行きたい。大学でも頭一つ抜けた成績を残したい。
<この夏の甲子園を振り返って>
まさか決勝まで来られると思っていなかった。いい仲間に恵まれて、最高の舞台で、最後まで戦え抜けた。宝物だと思う。
やりきった。疲れました。緊迫する試合、気の抜けない試合ばかりだったので。体の疲れがマックスというか、やりきった。勝ちきれなかったけど、やりきりました。