京都国際の応援席から「バファエール」 リンクする歩み 夏の甲子園

AI要約

夏の甲子園の決勝で、京都国際の野球部員らがプロ野球オリックスの応援歌「バファエール」をリクエストし、吹奏楽部員やOBら約100人が演奏していることが紹介された。

過去の挫折から立ち上がり、夏の甲子園にも出場した先輩たちを励みに、野球部員らは応援歌に「栄光と挫折」を経験しながらも前進する姿勢を表現するように選曲した。

応援団長は「日本一になることで先輩たちの思いをかなえ、恩返ししたい」と話し、チームの絆と決意が伝わる。

京都国際の応援席から「バファエール」 リンクする歩み 夏の甲子園

 「オーオー♪オーオー」

 夏の甲子園の決勝が始まった23日午前、京都国際の三塁側アルプススタンドにプロ野球オリックスの人気応援歌「バファエール」の音色と歌声が響き渡った。

 栄光と挫折を何度と繰り返そうと これからも共に歩み止めることなく――。 「バファエール」の歌詞が部の歩みにリンクしていると、野球部員らがリクエストしたという。京都国際は2022年春のセンバツを、新型コロナウイルスの感染拡大により出場辞退。今の3年生たちは入学前だったが、挫折から立ち上がり、その夏の甲子園にも出場した先輩たちを間近に見てきた。「栄光と挫折」を経験しながらも「歩み止めることなく」進んだことを忘れないようにと、応援歌に選曲した。

 演奏しているのは京都産業大付中・高の吹奏楽部員やOBら約100人。京都国際には吹奏楽部がないため、22年夏の甲子園に同校が出場した時から、アルプススタンドで演奏を担当する。一回やチャンス時など重要な場面で「バファエール」は流れる。

 野球部員で応援団長を務める山本新之助さん(3年)は「悔しい思いをした先輩たちを見てきた。コロナを経験して、当たり前に野球ができることに感謝しながらここまでやってきた。日本一になることで、先輩たちの思いもかなえ、恩返ししたい」と強調していた。【大東祐紀】