【高校野球】準決勝はともに激闘!劇的な幕切れで初めての決勝進出『関東第一』 鮮やか逆転で粘る青森山田を振り切った『京都国際』

AI要約

夏の全国高校野球選手権大会の準決勝で、関東第一と神村学園が激しい試合を展開。関東第一が7回に逆転し、初の決勝進出を果たす。

神村学園は9回にまで粘り、センター前にヒットを放つが、センター選手の素晴らしい送球でホームアウトとなり、劇的な終わり方となる。

関東第一の投手陣が粘り強く投げ、神村学園の攻撃を封じ込め、チームを決勝進出へ導いた。

【高校野球】準決勝はともに激闘!劇的な幕切れで初めての決勝進出『関東第一』 鮮やか逆転で粘る青森山田を振り切った『京都国際』

 夏の全国高校野球選手権大会も、いよいよ大詰め。8月21日(水)は、準決勝2試合が行われました。

 準決勝第1試合、東東京代表・関東第一と鹿児島県代表・神村学園の対戦は劇的な幕切れとなりました。4回に神村学園が、関東第一の先発、甲子園初マウンドの大後武尊投手から1点を先制するも、関東第一は7回、それまで完璧に抑えられていた神村学園のエース・今村拓未投手をとらえます。

 5番・越後駿祐選手が、チーム初ヒットでチャンスをつくると、7番・熊谷俊乃介選手が、ライト線を破るタイムリーツーベースヒット、さらに続く市川歩選手のセカンドゴロをセカンドが後逸する間に、熊谷選手がホームイン、ワンチャンスを生かして2対1と逆転します。5回を1失点と粘投を見せた大後投手の後、6回からは、エース・坂井遼投手をマウンドに送り込んだ関東第一、そのまま逃げ切りを図ります。

 しかし、粘る神村学園も1点を追う9回、2アウトながら、1塁、2塁のチャンスをつくり、ピンチヒッターの玉城功大選手。神村学園・小田大介監督が、「玉城はチームを引っ張ってきてくれた選手。この夏は、なかなか出番がない中でも、朝から晩までバットを振っている姿をみていたので、あそこは玉城に託した」と語った玉城選手が、気持ちの強さを見せます。カウントノーボール2ストライクと追い込まれてから坂井投手の繰り出す渾身のストレートに食らついていきます。

 そして、粘って5球目を見事にセンター前へはじき返します。セカンドランナーが返れば同点、果敢にホームを狙いますが、センター・飛田優悟選手から素晴らしい送球、キャッチャーの熊谷選手が「絶対にボールを落とさないという気持ちでタッチに行った」というタッチが一瞬勝ってホームタッチアウト。小田監督が「最後は、0.1秒の差。センターの飛田選手すばらしい送球だった。関東第一は、本当にいいチーム」と振り返った劇的な幕切れで、関東第一が初めての夏の甲子園大会決勝進出を果たしました。