田中恒成 前回の不完全燃焼を糧に必勝誓う「満足してもらえるようにKOで勝ちたい」

AI要約

ボクシングの世界戦で、田中恒成が前回の失敗を糧に初防衛戦に臨むことを誓う。

前回の防衛戦は相手の体重超過で中止となり、田中はリング上で謝罪。しかし、周囲のサポートを受けて立ち直りを果たす。

今回の試合ではKOでの勝利を目指し、無敗の挑戦者カフにも真剣に向き合う意気込みを見せる。

田中恒成 前回の不完全燃焼を糧に必勝誓う「満足してもらえるようにKOで勝ちたい」

 ボクシングの7大世界戦(10月13&14日、有明アリーナ)で14日にWBO世界スーパーフライ級5位プメレレ・カフ(29=南アフリカ)と初防衛戦を行う同級王者・田中恒成(29=畑中)が、前回の不完全燃焼を糧に必勝を誓った。

 4階級制覇王者の田中は22日、都内で行われた会見に出席。前戦で7月20日にジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)と防衛戦を行う予定だったが、前日計量でロドリゲスが2・9キロもの大幅な体重超過。国内の世界戦では初の減量失敗による中止となり、当日はリング上でファンに謝罪した。

「あの時(計量時)に自分の感情に任せて(相手陣営に)怒りをぶつけてしまったら、あの日のマイクはなかったと思う。その日の夜も(所属ジムの畑中清詞)会長やトレーナーが『すぐに一緒に練習を頑張ろう』と言葉をかけてくれて、一緒にいてくれた。そういう意味では良かったです」と笑顔を見せた。

 周囲のためにも、今回の試合にかける思いは強い。「前回の試合を見られなかったファンもそうだし、会長、トレーナーも悔しい思いをしている。その分(今回は)会長、トレーナー、見ている人に満足してもらえるようにKOで勝ちたい」と腕をぶした。

 カフはここまで13戦10勝(8KO)3分で負けなし。無敗挑戦者について「テクニカルでディフェンス力の高い選手という印象がある」と分析しつつ「しっかり駆け引きをする中で、追い詰めて倒していけたら」と言葉に力を込めた。