ボクサー比嘉大吾「まず体重を意識」 6年半ぶり世界戦まで残り5kg、VS武居由樹へ鬼気迫る練習公開

AI要約

比嘉大吾が武居由樹への世界挑戦に向けて練習を公開。6年5か月ぶりの世界戦で、落ち着いた態度で順調な準備を見せる。

比嘉は体重制限に意識を向けつつ、武居のパンチ力や距離感に対する対策を練る姿勢を明かす。

師事するトレーナーの過酷な練習法をこなし、満身創痍の状態で真剣に取り組む比嘉の姿が印象的。

ボクサー比嘉大吾「まず体重を意識」 6年半ぶり世界戦まで残り5kg、VS武居由樹へ鬼気迫る練習公開

 ボクシングのWBO世界バンタム級1位・比嘉大吾(志成)が19日、同級王者・武居由樹(大橋)への世界挑戦に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。体重超過でWBC世界フライ級王座を剥奪された2018年4月以来の世界戦。屈指の好カードで鬼気迫る練習を披露した。NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は初防衛戦の28歳・武居が9勝(8KO)、29歳の比嘉が21勝(19KO)2敗1分け。

 練習前、比嘉は落ち着いた口ぶりで会見した。6年5か月ぶりの世界戦。減量は制限体重53.5キロまであと5キロと明かし、「良い感じです。まずは体重を意識しないといけないですね。あとは武居君を意識しないと」と明るく笑った。そんな様子が順調ぶりを窺わせた。

「(6年5か月は)あっという間ですね。いろんなことを学びすぎて忘れました(笑)。(武居の印象は)一番はパンチ力。踏み込みとバネがある。距離も良い取り方をするし、いろいろできる選手。離れると武居君の距離になるので、どれだけ入って距離を潰せるか」

 18年4月に世界戦では日本人初の体重超過を犯し、2度防衛したWBC世界フライ級王座を剥奪。資格停止処分を経て1敗したが、再起後4連勝で世界戦にたどり着いた。慢心はない。この日の練習ではシャドー、サンドバッグを1回ずつ披露。ランニングマシーンで10秒全力疾走した直後、サンドバッグを10秒間、声を上げながらがむしゃらに打ちまくった。

 フライ級時代から師事する野木丈司トレーナーの過酷な練習法。公開練習は軽めに流す選手も多いが、比嘉は汗だくで倒れ込むほどだった。野木トレーナーは「今が疲労のピーク。計画通りです」と自信。スパーはすでに130回ほど消化し、サウスポー対策も万全。「大吾はくっついたら右、左に関係のない手の出し合いになる。彼の中では意味をなさない」と近距離の打ち合いに持っていく算段だ。