「優勝したい気持ちは大きい」 政田夢乃は“きょうだいタッグ”で地元での歓喜へ

AI要約

政田夢乃が地元北海道での大会で初優勝を目指す意気込みを語る。

政田は過去の経験からコースの難しさを理解しており、攻略に苦戦することが予想される。

政田は弟をキャディに起用し、優勝への意欲を示すものの、天候の影響や大会メンバーの不在など、厳しい状況もある。

「優勝したい気持ちは大きい」 政田夢乃は“きょうだいタッグ”で地元での歓喜へ

<ニトリレディス 事前情報◇21日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6651ヤード・パー72>

ルーキーの政田夢乃は2013年に中学1年生でツアー初出場を果たした思い出の大会、そこで初優勝を狙う。地元・北海道での大会とあって「高校時代の友達が見に来てくれるので、いいところを見せたいです」。今回は初めて、弟の大成さん(北海学園大3年)をキャディに起用し、初優勝を目指す。

「そんなに多くはないですけど、小学生のころからラウンドしています。初めてツアーに出させてもらったのが、この大会、このコースは難しい印象ですね。あまりアンダーを出したことがないんですけど、頑張りたいです」。地元ということで馴染み深いコース。ちなみに初出場の13年は「84」、「78」のトータル18オーバーで予選落ちを喫している。

「ちょっと右ドッグレッグ、ちょっと左ドッグレッグで、ティグラウンドからグリーンが見えないホールが多い。ドライバーのイメージが湧きづらくて、距離も長いので、今回も苦戦しそうだなと思っています」。ジュニアのころからプレーしているだけに攻略法よりも、難しさを知り尽くしてしまっているのかもしれない。

2週前の軽井沢では惜しくも2位タイで、先週は上位には絡めず42位タイ。成績だけを見れば、下降線だが「ショットの調子は先週からすごく良くて、(プロアマに参加した)きょうも良かったので、明日、天気が悪くなった時にどうなるかですね」と感触は悪くない。現地は大会3日目の24日を除いて雨予報。距離が出るタイプではないだけに、ランが出なくなることで、実質さらに長くなるコースをいかに攻略するかがカギとなりそうだ。

一方、大成さんをキャディに起用したことについては「一番身近で気を許せるので、試しじゃないですけど、やってもらうことにしました。弟は大学生で日程次第ですけど、今回よかったら、またお願いしようかなと思っています」とその経緯を話す。ゴルフ部で活躍する大成さんとはこのコースも一緒にラウンドしたことがあるとのこと。政田は「初めてなので私も緊張しています」と苦笑いだったが、心強い味方になってくれそうだ。

直近で優勝争いを経験し、今回は地元ということで「優勝したい気持ちは大きいです」。今週は海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)に出場するため、メルセデス・ランキング上位10人が揃って不在。さらに原英莉花、神谷そらら韓国のメジャー「ハンファクラシック」に出場する選手もいる。初優勝者誕生の可能性は十分なだけに、それが政田であっても不思議はないはずだ。(文・田中宏冶)