今季初の30代Vならず 38歳の藤田さいき「とにかく暑い、秋から頑張る」

AI要約

38歳のベテラン・藤田さいきが1イーグル・3バーディでボギーフリーの「67」を記録し、トータル9アンダーの3位タイを達成。

30歳以上の選手の優勝がない今季の国内女子ツアーにおいて、藤田さいきが30代以上の選手として目立つ活躍を見せている。

コンディションの厳しい大会中に体力を使い果たした藤田さいきは、「暑さに耐え、秋からの勝負を見据えている」とコメントしている。

今季初の30代Vならず 38歳の藤田さいき「とにかく暑い、秋から頑張る」

<CAT Ladies 最終日◇18日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>

38歳のベテラン・藤田さいきが1イーグル・3バーディでボギーフリーの「67」。トータル9アンダーの3位タイで、今季2度目のトップ3フィニッシュを果たした。

1番パー5では、残り220ヤードのセカンドショットを4Wで振り抜いた。それが2オンに成功し、さらに約2メートルのチャンスとなり、イーグルを奪取。続く2番でもラフからチップインバーディ。前半にスコアを伸ばし、一時は優勝した川崎と2打差まで詰め寄った。

しかし、サンデーバックナインではバーディを奪うことができず、最終的には4打届かず。「(優勝争いは)何も気にしていなかったです。体力的にも午前中頑張らないと午後は持たないので。まぁ、いい年齢なので」と振り返った。

今季の国内女子ツアーは、30歳以上の選手の優勝がない。これまで30歳以上が1勝もできなかったシーズンはなく、ツアー制施行後の1988年以降だと、2020-21シーズン9戦目の「富士通レディース」を制した申ジエ(韓国、当時33歳)が最も遅い30代以上の優勝者になっている。

「とにかく暑いです。我々の年代は、なかなか体が回復しない。どれだけ頑張って回復させようと思っても、若い子にはそこだけはもう100パーセント勝てない。なので、いかにうまく体のコンディションを整えるか」

初日は、雷雲接近で2時間の中断。最終日は、28.7度と気温が高い厳しいコンディションのプレーで体に堪えている。「今は夏を越えるのを待っています。涼しくなって、秋から頑張ります」。通算6勝のうち、4勝は9月以降のもの。秋の勝負を見据えている。(文・神吉孝昌)