【天皇杯】神戸ベテランGK新井章太が完封で8強入り貢献、足がつり大ピンチ「バカ焦った」

AI要約

ヴィッセル神戸が3大会連続で8強進出を果たすために、主力を温存しながらも柏レイソルを破る。

神戸は先制点を奪い、後半も守り切って勝利。GK新井章太の好セーブが功を奏した。

新井章太は多くのシュートを止め、35歳ながら冷静なプレーでチームを勝利に導く。ACLに向けて意気込む。

<天皇杯:柏0-1神戸>◇4回戦◇21日◇三協F柏

 ヴィッセル神戸がFW大迫勇也ら主力を温存しながらも柏レイソルに競り勝ち、3大会連続で8強進出を決めた。

 神戸は直近のリーグ戦から先発9人を入れ替えた。前半3分、DF岩波拓也のロングフィードから、裏に抜けたDF飯野七聖がクロスを入れ、FW佐々木大樹がゴール前で合わせて先制。柏も後半からMFマテウス・サヴィオ、エースFW細谷真大らを投入し攻撃に圧力をかけたが、GK新井章太の好セーブで守り切った。

 3カ月ぶりの公式戦となった新井は、途中から足がつっていた。終盤には、新井がトラップしたところ、柏FWフロートにボールを奪われ、がら空きのゴールにシュートを打たれる大ピンチもあった。だが、フロートのシュートは枠外。九死に一生を得た新井は「バカ焦った。でも35歳で意外と冷静でした」と苦笑し「何本止めても、ミスから失点となったらチームの士気が下がるだけ。失点しなくて良かった」と胸をなで下ろした。

 それでも、柏FW細谷の決定的なヘディング弾を体で止めるなどシュート12本を浴びながらも無失点に抑えた。「自信を持って守れたし最後までボールが見えている状況だった。正直、自分が活躍した感覚はない。練習通り」と胸を張った。

 川崎フロンターレ在籍時には、ルヴァン杯優勝の立役者となりMVPを獲得。出場機会が少なくても、愚直に練習を積み重ね、大舞台で活躍する姿勢は変わっていない。新井は「負けたらチャンスがもらえない気持ちで強い気持ちでやっていた」と話し「ACLも9月から始まる。大迫、武藤がいなくても、自分たちはやれる。どんなメンバーでも勝ちきることを出せた」と手応えを口にした。