甲子園“春”と“夏”何が違うの? サイレン?スコアボード?旗の色?

AI要約

夏の甲子園と春のセンバツの違いについて、優勝旗の色や準優勝旗の有無、グラウンドの土の色などがあることが言及されていました。

甲子園の春夏での違いに加えて、戦前の甲子園では濡れたグラウンドを乾燥させるためにガソリンをまいて火をつけるという驚くべき方法が行われていたことも紹介されています。

現在の甲子園では整備技術も向上し、春夏で同じ配合のグラウンドになっているということが触れられています。

甲子園“春”と“夏”何が違うの? サイレン?スコアボード?旗の色?

 「夏の甲子園」と「春のセンバツ」は何が同じで、何が違うのか気づいていましたか?

甲子園の春と夏で「(1)サイレンの音色」「(2)スコアボードの文字の大きさ」「(3)優勝旗の色」のうち、どれが違うのでしょうか?

まずは「(1)サイレンの音色」ですが、サイレンを製造する阪国電機に確認したところ、音色は同じということです。

「(2)スコアボード」はどうなのでしょうか。甲子園球場を管理する阪神電気鉄道によりますと、スコアボードの文字も同じということで…

正解は「(3)優勝旗の色」です。

実際どのように違うのでしょうか。

春のセンバツは「紫紺」の優勝旗で、夏の甲子園は「深紅」の優勝旗です。関東第一と京都国際の勝者が手にするのは深紅の優勝旗ですね。

これ以外にも春と夏の違いがあります。

春と夏のどちらか一方の大会だけ「準優勝旗」があります。どちらでしょうか?

正解は「春のセンバツ」です。春は準優勝旗がありますが、一方の夏は旗の代わりに準優勝の盾が送られます。

さらに、かつては春と夏でこんな違いもありました。それは球児たちが持ち帰るグラウンドの土の色です。

春のセンバツの時期は雨が多く、水はけをよくするため砂が多めに配合されていました。そのため白っぽいグラウンドになっていました。

一方で、夏は日差しが強いです。白球が見えにくいということで、黒土が多めになっていました。そのため黒っぽいグラウンドになっていました。

“神整備”で知られる阪神園芸がプレーしやすい環境をつくるために工夫していましたが、現在は気候も変わり、整備技術も向上したことで春夏通して同じ配合だということです。

そんな“神整備”が生まれる前、戦前の甲子園では濡れたグラウンドをとんでもない方法で整備していました。その方法は「(1)100人で雑巾がけ」「(2)ガソリンをまいて火をつける」「(3)畳を敷いて続行」のうちどれでしょうか?

正解は「(2)ガソリンをまいて火をつける」です。

1931年第17回夏の甲子園の写真を見てみると、グラウンドから黒煙が上がっています。

炎で強制的にグラウンドを乾燥させようとしていたわけですが、甲子園歴史館公式SNSによりますと、見た目のインパクトに反して「効果はいまひとつ」だったということです。そのため戦後になると行われなくなったということです。

夏の甲子園も残すところあと1試合。23日が決勝です。

(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年8月21日放送)