阪神で通算96セーブ誇る同郷の大先輩の助言に感激 ソフトバンク育成フェリックス、2週間前に打診受けた先発で自己最多79球 最速156キロ

AI要約

ソフトバンクの育成3年目、マイロン・フェリックス投手(24)が交流戦で好投し、自己最長の4回を投げた。

フェリックス投手は先制点を許したものの、ストライクを集め、最速156キロを記録。

将来を見据え、投手としての可能性を広げるために先発起用を受け入れたフェリックス投手は、今後も成長を目指す意気込みを見せている。

阪神で通算96セーブ誇る同郷の大先輩の助言に感激 ソフトバンク育成フェリックス、2週間前に打診受けた先発で自己最多79球 最速156キロ

 ◆交流戦・ソフトバンク3軍5―2高知ファイティングドッグス(20日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクの育成3年目、マイロン・フェリックス投手(24)が先発し、自己最長の4回、自己最多の79球を投げた。最速156キロをマークし、6安打2失点(自責1)。「変化球でストライクが取れたのが良かった」と汗を拭った。

 初回は変化球で2者連続の空振り三振を奪ったが、2四球の後に先制打を許した。2安打を許した2回は一塁けん制で走者を刺すなど無失点。3回は3安打に失策も絡んで1失点。先頭に四球を与えた4回は2三振を奪うなど後続を抑えた。

 今季は中継ぎをしていたが、約2週間前に倉野信次投手チーフ兼ヘッドコーディネーターに先発を提案された。「チャンスが欲しいから、先発でもクローザーでもどこでもやりたい」と応じた。

 80球が目安だった今回のマウンド。4回79球での降板には「(スタミナ的には)まだまだいけた」と笑った。ただ、3四球を与えたこともあり、投球内容については「四球も球数も多かった」と反省を忘れなかった。

 試合後、相手先発だったラファエル・ドリス投手(36)と言葉を交わした。阪神でNPB通算96セーブを挙げた豪腕はドミニカ共和国の同じ町出身。日本の野球について聞いたこともある大先輩から親身なアドバイスをもらった。

 力が入りすぎていたこと、リリースポイントを一定にすること―。投げ合ったこともうれしかったが、勉強になった。「先頭打者はきちんと抑えたいし、球数を減らしたい」。次の先発では、ドリスの教えも胸に腕を振る。(浜口妙華)

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