かど番の渡辺明九段、1日目の157分長考の封じ手「その後の方針が1日目では決まらなかった」と明かし「先手番としてはまずい将棋」と反省【王位戦第4局】

AI要約

将棋の第65期王位戦第4局で渡辺明九段が藤井聡太王位に敗れ、かど番に追い込まれた経過を報告。

渡辺明九段は自陣に手を入れて我慢する展開を選択したが、成果が上がらず、藤井聡太王位の攻めに屈して完敗。

渡辺明九段は前回の将棋を振り返り、反省しつつ、次戦に向けて準備を進める決意を示す。

かど番の渡辺明九段、1日目の157分長考の封じ手「その後の方針が1日目では決まらなかった」と明かし「先手番としてはまずい将棋」と反省【王位戦第4局】

 佐賀県唐津市の洋々閣で19、20日に指された将棋の第65期王位戦第4局で藤井聡太王位(22)=竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖との七冠=に先手ながら100手で敗れ、1勝3敗のかど番に追い込まれた渡辺明九段(40)。1日目の封じ手に157分の大長考をしたことについて「その後の方針が1日目では決まらなかったので、封じ手にしてその後考えようと思った」と理由を明かした。

 「流れとしては攻めていかないとおかしいのだが、どれも成算が持てなかったので、ちょっと撤退する順でいったけど、あまり変わらなかった」。自陣に手を入れて我慢する展開を選んだものの、成果が上がらなかったことを悔やんだ。藤井王位の猛攻を受け始めてからは「何とかひと息入れて(反撃の)手を間に合わせたかったが、攻めが厳しくてそういう手が回らなかった」と相手の攻めに完敗を認めた。

 さらに「序盤の早いところでまずくしてしまったので、先手番としてはまずい将棋をしてしまった」と反省しきり。後手番で迎える第5局(27、28日、神戸市「中の坊瑞苑」)について「あまり日程はないけど、できる準備をして臨むしかない」と決意をにじませた。