松山英樹 初の年間王者も射程圏…指摘されるメンタル面の成長「逆境になるほど強くなっている」

AI要約

男子ゴルフの松山英樹が米ツアーで10勝目を挙げ、年間王者を目指す。最終日は一時首位から陥落するも、上がり2ホールでの連続バーディーで逆転勝利。逆境に強いメンタルを身につけた松山に期待が高まる。

松山英樹 初の年間王者も射程圏…指摘されるメンタル面の成長「逆境になるほど強くなっている」

〝逆境力〟で頂点を目指す。男子ゴルフの松山英樹(32=LEXUS)が、前週に行われた米ツアー年間王者を決めるプレーオフ第1戦「フェデックス・セントジュード選手権」で節目のツアー通算10勝目。ポイントランキングは3位に浮上し、残り2戦で目指す自身初の年間王者が射程圏となった。

 2位に5打差をつけての単独首位で迎えた最終日。過去3回の単独首位スタートで全勝というデータ上の後押しもあった中、12~15番で4つ落として一時は首位から陥落する乱調を乗り越え、難度の高い上がり2ホールでの連続バーディーで勝利をつかんだ。また、大会前にパスポートを盗まれた早藤将太キャディーがバッグを担げず、田淵大賀氏と急造コンビとなるも、しっかり結果を残す強さを見せた。

 そんな松山の戦いに、日本ゴルフツアー機構(JGTO)元会長の小泉直氏(現・顧問)は確かな成長を感じ取った。プレーの好調ぶりもさることながら「かつては精神的に逆境に弱いところもあったが、逆境になるほど強くなっているように感じる。自分を強くするすべを身につけたように思う」と指摘。かつてのメンタルであれば、最終日後半に崩れてから立て直すことができていなかったかもしれない。

 強メンタルを身につけた理由について、同氏は「年齢的に経験を積んできたのもあるが、根底には『俺は世界で一番ボールを打っている』という自信があるんじゃないか。普通ならある程度完成すると、練習量は減っていくものだが、彼はそれを保てる強さを持っている」と推測。年間王者に向けて困難をはね返す力は、大きな武器となりそうだ。