【インターナショナルS】〝日本代表〟ドゥレッツァが参戦!尾関知人調教師一問一答

AI要約

ドゥレッツァが英GⅠインターナショナルSに挑戦する経緯や舞台の特徴、前走の敗因などについて尾関知人調教師のコメントをまとめた。

ドゥレッツァは前走で大敗したが、調子が上向きで海外遠征に臨む準備は整っている。

シティオブトロイなど強敵が揃うが、尾関調教師は馬の自在性を活かして勝利を期待している。

21日(日本時間同日夜)に行われる英GⅠインターナショナルS(ヨーク、芝2050メートル)に、昨年の菊花賞馬ドゥレッツァ(牡4)が挑戦する。なぜ夏場の海外GⅠを選択したのか、そして、英ダービー馬シティオブトロイなど強敵を相手にしての勝算は―。管理する尾関知人調教師(52)=美=を直撃した。(取材構成・綿越亮介)

--インターナショナルS参戦の経緯は

「天皇賞・春の前から、日本のGⅡに行くよりは(海外でも)GⅠの選択肢があれば、とオーナーサイドから話はありました。時期的に雨が降りづらくて馬場も安定している点と、勝てば秋の目標であるジャパンCで褒賞金(最大200万米ドル)が出ることもあって、こちらを選択しました」

--2日に出国し、ドイツ・フランクフルトを経由して、4日にイギリス・ニューマーケットに到着した

「長旅でしたが、フランクフルトでは馬のラウンジがあって、馬房でゆっくりできました。ニューマーケットに着いてからも体温やカイ食いに問題はなく、無事にきています」

--前走の天皇賞・春は2番人気ながら15着

「急に暑くなったのも影響したのか、思わぬ大敗でした。前半から力んでしまった部分もあって、残念な結果になってしまいましたね。レース後には右第1指骨を剥離(はくり)骨折していることが判明しましたけど、本当に程度の軽いもので、歩様に出るものでもなかったです。馬は出国する1カ月くらい前からどんどん良くなっていますよ」

--舞台となるヨーク競馬場の特徴は

「左回りで、ヨーロッパの競馬場にしては起伏も激しくないし、日本のコースに近い感じですね」

--英ダービー馬のシティオブトロイなど相手は強力

「思っていた以上に強敵がそろいましたね。でも、頭数は落ち着きますし、この馬の自在性をうまく生かし切れれば」

--厩舎は海外遠征の経験が豊富。グローリーヴェイズで香港ヴァーズ2勝と実績もある

「いろいろな場所に行ってノウハウはついてきていますね。一番大事なのは馬の体調を整えること。輸送の影響をどれだけリカバーできるかです。そこがうまくいけば、現地で思うように調整できますからね」