レアル・マドリードは開幕節マジョルカとドロー 浅野拓磨が献身守備とスピード発揮で勝点1獲得に貢献

AI要約

開幕節でのラ・リーガ初挑戦の浅野拓磨が、マジョルカとレアル・マドリードの対戦にスタメンで出場。試合は激しい展開となり、両チームが得点を奪い合った。

13分にレアル・マドリードが先制点を挙げるも、53分にマジョルカが同点ゴールを決め、激闘が続く。終了間際には退場者も出る展開となり、試合は1-1の引き分けに終わった。

浅野は献身的な守備とスピードで存在感を示し、ファンから拍手を浴びながらベンチに退く。マジョルカがホームで勝ち点1を獲得する結果となった。

 ラ・リーガ開幕節が18日に行われ、日本代表FW浅野拓磨が所属するマジョルカとレアル・マドリードが対戦した。

 ラ・リーガ初挑戦となる浅野は、プレシーズンマッチでゴールとアシストを量産し、開幕節のスタメンに名を連ねた。対する昨季二冠の王者レアル・マドリードは、FWキリアン・エンバペやFWヴィニシウス・ジュニオール、MFジュード・ベリンガムらが先発に並んだ。

 浅野は右サイドでスタート。立ち上がりはマジョルカがゴールに迫る。5分にはダニ・ロドリゲスが振り向きざまにファーストシュートを放つと、6分にはサムエル・コスタが枠内シュートを飛ばし、ゴールを脅かした。

 一方、レアル・マドリードも7分にエンバペが圧倒的なスピードで突破し、あわやPKかという場面を作り出すと、徐々に攻撃の圧力を強めていく。

 すると13分に試合が動いた。左サイドでエンバペ、ベリンガムが絡み、ヴィニシウスの足裏バックパスを受けたロドリゴがドリブルから右足を振り抜く。これが見事にサイドネットに突き刺さり、レアル・マドリードが先制に成功した。

 得点後はレアル・マドリードが試合の支配力を強めた。質の高いプレーの連続でペナルティエリア内へ侵入し、チャンスを創出する。ただ、マジョルカも42分に浅野がチャンスを作り、本拠地『ソン・モイシュ』を沸かした。ホアン・モヒカのスルーパスに反応すると、エデル・ミリトンとフェラン・メンディに挟まれながらもドリブルで仕掛けてペナルティエリア内角度のないところからシュート。GKティボー・クルトワがこぼしたボールにヴェダト・ムリキが詰めたが、再びクルトワに阻まれた。前半はレアル・マドリードが1点をリードして折り返す。

 後半に入り、53分にセットプレーから得点が生まれる。左サイドからのコーナーキックを獲得すると、ダニ・ロドリゲスのクロスをムリキがゴール前で打点の高いヘディングシュート。GKクルトワの牙城を破り、ゴールネットに沈めた。マジョルカが1-1の同点に追いつく。

 リードを失ったレアル・マドリードは、62分にエンバペが強烈なシュートを放つが、マジョルカGKドミニク・グレイフも好セーブで得点を許さない。70分にもエンバペがペナルティエリア内からシュートを放つが、マジョルカGKドミニクが好セーブ。こぼれ球もホアン・モヒカが素早く反応してクリアし、失点を免れた。

 献身的な守備と持ち前のスピードで存在感を示した浅野は、72分にセルジ・ダルデルとともにベンチに下がった。交代時にはスタジアムに駆け付けたマジョルカサポーターから大きな拍手が送られた。

 酷暑のなかで行われたこともあり、時間の経過とともに、両チームともに疲労の色が濃くなった。終盤にはマジョルカがカウンターから連続攻撃を仕掛けてゴールに迫る。しかし、決定機をものにすることはできず、得点には至らなかった。

 終了間際にはメンディがムリキに対するタックルで一発レッドの判定。試合はこのまま1-1で終了し、マジョルカはレアル・マドリード相手にホームで価値ある勝ち点1を獲得した。

【スコア】

マジョルカ 1-1 レアル・マドリード

【得点者】

0-1 13分 ロドリゴ(レアル・マドリード)

1-1 53分 ヴェダト・ムリキ(マジョルカ)