【オリックス】山下舜平大379日ぶり勝利「野球が好きな限り諦めない」チームの4連勝に貢献

AI要約

オリックス山下舜平大投手(22)が待望の今季初勝利を手にした。昨年8月5日西武戦以来379日ぶりの1勝でチーム4連勝に貢献した。

山下の苦しい時期を振り返りながら、復活の兆しを見せ、自信を取り戻している様子が描かれている。

中嶋監督やチームメイトのコメントも取り上げられ、山下の初勝利を祝福する一方で、これからの課題に向き合う姿勢が伺える。

【オリックス】山下舜平大379日ぶり勝利「野球が好きな限り諦めない」チームの4連勝に貢献

<オリックス5-2日本ハム>◇18日◇(京セラドーム大阪)

 オリックス山下舜平大投手(22)が待望の今季初勝利を手にした。日本ハム打線を5回9奪三振2安打1失点。昨年8月5日西武戦以来379日ぶりの1勝でチーム4連勝に貢献した。お立ち台では子供インタビュアーになごみながら「子供じゃなかったら泣いてました」。勝利の瞬間は天を仰ぎ「喜び過ぎてよく覚えていないんですけど。最高でした」と照れ笑いした。

 山本がドジャース、山崎が日本ハムに流出したチームにとって、山下は希望の星だった。昨年9勝を挙げながら腰椎分離症でポストシーズンは登板なし。阪神との日本シリーズ中も、大阪・舞洲で黙々と1年間戦える体作りを専念した。にもかかわらず、開幕から5カ月近くも未勝利。変化球は引っかかり、速球は抜け、制球難に苦しみ抜いた。

 先発で4連敗し、中継ぎでも失点。先発で再起を図った今回。「チームに貢献する」ことに集中した。21球を費やした初回、2死一、二塁から5番レイエスが3球目を二ゴロにするまで、日本ハム打者はバットを振らず。“待球作戦”にさらされながら、自滅せず踏ん張った。無死満塁を背負った2回も1失点で我慢。「3回以降は相手のスイングも変わっていた。いい配球、いい投球ができたかな」と振り返った。

 中継ぎ転向中のブルペンではマチャドらの明るさが救いだった。「絶対いい投球ができるようになる。めげずに頑張ろう」という森の励ましに、自分を信じて前を向けた。「野球が好きな限り諦めないですし、まだまだ自分はこれから。1つ経験できたのが大きい」。160キロ右腕が復活の時を迎えた。【堀まどか】

 ▽オリックス中嶋監督(山下の初勝利に)「課題もしっかりあります。ただ、よく向かっていったと思います」

 ▽オリックス森(立ち上がりの山下に対し、日本ハムがバットを振らなかったことに)「初回は苦労しましたけど、2回以降はどんどんストライク先行でいけたのは山下にとって大きかったかな。今日の投球は一番よかったですね」