阿部詩、五輪で敗戦の相手と再戦するなら「恐怖に勝った時に、できると思って闘いたい」

AI要約

パリ五輪柔道女子52キロ級に出場した阿部詩(パーク24)が、金メダル候補の選手に敗北した試合を振り返り、自身の心境や兄との関係について語った。

試合中に研究されていたことに気づき、ショックを受けた阿部詩は、再戦において自信を持ち、恐怖に立ち向かう姿勢を示している。

試合後、家族と一緒におにぎりを食べ、涙する兄の姿に触れた阿部詩は、兄の優勝に喜びと悔しさを感じながらも、自身の舞台での成績を惜しんだ。

阿部詩、五輪で敗戦の相手と再戦するなら「恐怖に勝った時に、できると思って闘いたい」

 パリ五輪柔道女子52キロ級に出場した阿部詩(パーク24)が17日深夜放送の日本テレビ系「Going! Sports&News」に出演。まさかの敗戦を喫した試合を振り返った。

 2回戦で、結果的に金メダルを獲得したディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)に敗れた。番組で流れたVTRを「初めて見た」といい、「(投げられる前に)いけるって瞬間に入って、足を前に出した時に来られた。自分の動きを徹底的に研究されていたなと思ってた。ショックというか、何が起こったのかすぐには理解できなかった」と振り返った。

 再度対戦するとなった際にどうするか聞かれると「負ける前の自信を持てるかと言われると分からないけれど、自分に自信をつけて、闘う時は怖いと思うけれど、恐怖に勝った時に、できると思って闘いたい」と気丈に語った。

 敗戦後、観客席にいる家族のもとでおにぎりを食べる姿も話題になった。食べている最中の会話は「あまり覚えてなくて。おにぎりを食べるのに集中してた。けっこう泣いてたと思うので、お腹すいて。おいしかったです」と笑って流した。兄・一二三が66キロ級で連覇を果たした瞬間の涙は「8割くらいは悔しくて。兄が優勝したのはうれしくて安心感があったんですけど、自分があの舞台に立てない、横で一緒に金メダル取りたかったなという気持ちが大きかった」と話していた。