体重超過で五輪メダルなしの騒動「時間はフェアではなかった」 須崎優衣に勝った選手が無念告白

AI要約

インドの女子レスリング選手ビネシュがパリ五輪での失格について切実な思いをつづっている。

ビネシュは家族の喪失や困難を乗り越え、五輪に挑んだがメダル獲得ならず、無念をつげている。

それでも現役続行を示唆し、「闘い続ける」と決意を述べたビネシュの言葉。

体重超過で五輪メダルなしの騒動「時間はフェアではなかった」 須崎優衣に勝った選手が無念告白

 パリ五輪レスリング女子フリースタイル50キロ級で決勝に進みながら体重超過で失格したビネシュ(インド)が五輪への消化しきれない思いを発信している。

 ビネシュはインスタグラムに画像を添付し、長文メッセージを公開。父の死や母の癌発覚から立ち上がって五輪を迎えたことを明かした。さらに結果はメダルなしと報われず、無念を告白している。

「8月6日の夜と7日の朝、私が言いたいことは、私たちは諦めなかった、努力が潰えることはなく私たちは降伏しなかったということ。それでも時計は止まり、その時間はフェアではありませんでした」

 続けてチームや同僚、家族に感謝。喪失感を記した上で「恐らく違う状況下にいれば、私は2032年まで競技を続けるかもしれません。レスリングや闘いは常に私の中にあるので。どのような未来が私を待っているかは想像できません。それでも、私は私が信じることや正しいと考えるものに対し、闘い続けていくつもりです」と現役続行を示唆した。

 ビネシュは6日の計量をクリアし、1回戦で東京五輪金メダリストの須崎優衣に勝利。7日の決勝に進出したが、7日朝の計量は失敗した。米スポーツ専門局「ESPN」など海外メディアによると、サウナなどで汗を流し、髪を切り、さらに採血まで行った末に約100グラム超過だったという。その後、Xで現役引退を報告していた。